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連載コラム「かがくのおと」第61回「STAP細胞の誕生」

  • 理科
  • エッセイ
公開日:2014年02月21日
連載コラム「かがくのおと」第61回「STAP細胞の誕生」

STAP細胞が誕生した(1,2)。発表された夜に論文を読んでみたのだが,こんなことがあるのかと興奮してなかなか寝付けなかった。Nature誌の解説に「The generation of these cells is essentially Mother Nature's way of responding to injury」と共著者のVacanti博士が感想を述べていたが(3),傷を受けると自然に治癒するような,そんな生きものらしい応答で誕生したものだ。科学は着実に一歩ずつ進むばかりではなく,ジャンプしたり裏返ったり戻ってみたりと,いろいろな展開がある。

筑波大学数理物質系物理工学域教授 白木賢太郎

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