『よくわかる 探究のステップ ―「主体的・対話的で深い学び」はこうやって実現する!―(マンガで 解説!)』(2018年10月)より。観察・実験に興味をもってとり組んでいるように見えても,その検証方法を他の機会に利 用することができないと考える生徒が多いのではないでしょうか。それは,その生徒が1つ の実験方法や結果を体験しただけであって,探究のスキルとして身につけたわけではないか らです。大切なのは,生徒が主体的に実験を構想する体験を通して,他の機会でも使えるスキル(実験 の方法など)を身につけることであり,それがこのステップの目的でもあります。加えてこのステップ は,他の生徒との協働を通して合意形成能力を育む実践的な場です。生徒たち自身が考える時間,そし て,対話的に学ぶ機会をなるべく多く確保し,班活動を通して,目的に即した実験計画を自ら構想でき るよう支援しましょう。
東京書籍(株) 理科編集部