等差数列の和の問題として,両端が自然数である閉区間内にある分母が等しい既約分数の和を求めさせるものがある。
このように,分数m/nにおいて分母nが素数であるかそうでないかによって,既約分数の個数や総和の求め方に変化が生じる。ここに数学Aの「整数の性質」を意識する必要が生じてくる。
自然数の正の約数の個数や総和を考えるとき,素因数分解,場合の数,等差・等比数列の和の公式Σ公式等が関連するので,既習事項の確認やその定着に有効であるといえる。
本稿では,そのような観点から,両端が自然数である閉区間内にあって,分母が等しい既約分数の和について考察する。
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山口県立高森高等学校教諭 西元教善
A4判たて,5ページ
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