「主体的・対話的で深い学び」を実現する授業実践~現行学習指導要領の教科書を使って~(2018年10月)より。これからの時代は,ますます急速に変化を遂げ,予測困難な時代といわれている。平成29年3月31日に告示された新学習指導要領を見ると,その社会を生き抜く生徒を育てるために,「主体的・対話的な深い学び」の実現に向けた授業改善を推進することが求められている。そのためには,これまでの「習得・活用・探究」のプロセスに加え,分野の特質に応じた「見方・考え方」を働かせて,より質の高い「深い学び」につなげる必要がある。地理的分野や歴史的分野での学習を積み上げ,公民的分野を学ぶ3年生の社会科学習は,どう展開されるべきなのだろうか。公民的分野の経済単元を例にして,単元のまとめ学習を考える。
東京都中野区立第七中学校教諭 千葉 一晶