センター試験もその実施が終わりに近づいているが,それを受験する生徒がいる以上教員はその対策を講じるために分析を怠ってはいけない。「答に至る正当なプロセスがなくても正解になる」ことがある問題よりは「角の二等分線」という条件を隠し,そのことを別の条件から判断させる問題設定の方が問題として適切ではなかろうか。
本稿では,あからさまに角の二等分線という語を表に出さず,「 内心である」を正解とする問題を作る舞台裏を見せながら,問題作成の背景を考察してみたい。
※文中の数式は,「Tosho数式エディタ」で作成されています。ワード文書で数式を正しく表示するためには,「Tosho数式エディタ」が導入されていることが必要です。無償ダウンロードはこちら→無償ダウンロードのご案内
山口県立高森高等学校教諭 西元教善