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小学校6年道徳 「ばかじゃん」実践事例

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  • 実践事例
公開日:2018年03月26日
小学校6年道徳 「ばかじゃん」実践事例

扱う資料は,「ばかじゃん」(小学校道徳副読本6年〈東京書籍発行〉)である。ねらいとする内容項目は,指導書では,B(主として人との関わりに関すること)の「友情,信頼」であるが,ここでは「相互理解,寛容」として扱う。
本資料は,二つの場面で構成されている。一つは,主人公が,転校した先の学校で仲よしになった友達から「ばかじゃん」と言われ,その一言がきっかけで不信感をいだいたものの,その後お互いに気持ちを伝え合う中で仲直りをする場面。もう一つは,主人公が,以前の学校で仲たがいした友達と再会し,お互いに話し合う中で誤解を解いていく場面である。どちらも,主人公は相手の行為に対して疎外感を感じ,距離を置くようになる。しかし,相手としては,主人公に対して意図的に不快感を与えたわけではなく,無意識にしてしまったことであり,逆に主人公のとった行為に対して理不尽さを感じている。そのような相互不理解から起こる対人不信の場面は現実でも起こりえることであり,子どもにとって,身近な問題として資料中の人物の思いや解決の在り方を考えていくようになると思われる。
特に,主人公の恵理菜が,転校する前の学校で仲たがいしたかおりと町で偶然出会い,悩みながらも声をかけた場面は,子どもが自分の現実場面を想起しながら,相手を理解しようと働きかける行為について,深く考えていくことになると考える。相手を理解しようとして,自分の気持ちを伝えるよさに気づいていく資料としての展開例を考えていく。

山形大学附属小学校教諭 中川裕幸

資料ファイル

A4判たて,6ページ

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