東書教育シリーズ中学校理科用「授業で使える科学小話集」2000年12月発行より。春になって,道ばたや野原にタンポポがたくさんさいています。よく観察すると,頭花の下の総ほうと呼ばれる部分がたれ下がった花と、そうでない花の2種類があることに気づきます。前の花は,明治時代初期にヨーロッパから帰化したセイヨウタンポポです。この花は,急激に分布を広げ,日本全国の多くの場所で見られるようになりました。特に,大きな都市の街中では,セイヨウタンポポしか見られない場所もあります。どうして,こんなに分布を広げられたのでしょうか。
東京書籍(株) 理科編集部