数学Ⅲで扱う「対数関数logaxの x→∞のときの極限」については,グラフを通じての視覚的な判断によるものである。しかし,対数関数 logax
(a>1)の場合は,関数 y= logaxのグラフは直線 y=xの下方にあり,しかも増加が緩やかで,直線y=xからどんどん引き離されて行くようすがグラフからうかがえ,確かに単調増加であるから徐々に上昇しているものの,いずれ頭打ちになってある値を超えられなくなるのではないかという可能性もグラフからは否定できない。
このようなことから「a>1のとき,limx→∞logax=∞」であることを「グラフから判断して」とさらりとかわしていいものであろうかと思う。案外,ここを疑問に思っている生徒も決して少なくないのではないかと思うので,対数関数の極限について,分数関数との比較で考察してみたいと思う。
※文中の数式は,「Tosho数式エディタ」で作成されています。ワード文書で数式を正しく表示するためには,「Tosho数式エディタ」が導入されていることが必要です。無償ダウンロードはこちら→無償ダウンロードのご案内
山口県立高森高等学校教諭 西元教善
A4判たて,6ページ
Word
docx/900.4KB
pdf/618.2KB
非会員の方は公開から一年を超えた資料は閲覧出来ません。会員登録をすると、全期間の資料を閲覧できます。