学校による防災教育は,さまざまな災害に対して,学校教育全体を通じて,自らの安全を確保するために主体的に行動できる能力や態度を育成することを目指しています。その基礎は,保健での「自らの危険を予測し,回避する能力を高める」学習にあると考えられますが,他教科等の学習も含めて,発達の段階に応じて自然災害や防災に関する知識を学び,さまざまな場面で的確に判断し,状況に応じて迅速な行動を取る体験を充実させることが重要です。東京書籍の教科書はその点を重視した構成となっています。
明海大学
客員教授
「新しい保健」では,災害発生時の「ひそんでいる危険」と「その危険を回避するための対策」を,それぞれ「人の行動」と「環境」の面から考えることで,自らの安全を確保するために主体的に行動できる能力や態度を育成できるようになっています。
5・6年p.38~39
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