Point 1 小中接続期を充実
小学校英語の教科化への対応として,入学から夏休み前までの期間をかけて,小学校の学習を中学校の学習へと丁寧につなぎます。( 1年 Unit 0~ Unit 5)
Q.生徒たちが小学校で学んできたことを生かすポイントって何ですか?
A.音から文字へ
小学校では「聞く」「話す」が中心です。
中学校では聞いたり話したりする「音」の活動から入ることが効果的です。また,「読む」「書く」を丁寧に扱っています。
A.表現から文法へ
小学校では文法学習は行いません。小学校で表現として覚えたものを,中学校でできるだけ早いうちに取り上げ,文法として整理することが重要です。
音から文字へ
Unit冒頭の扉ページでは「聞く」活動を,Partの最初は小学校で学んだ表現を使って「話す」活動を行い,本文も音で聞いてから「読み」に入ります。
表現から文法へ
小学校で扱った表現を夏休みまでにいったん全て取り上げます。中学校の「文法」学習として積み上げられるように再配列しています。
Point 2 目的・場面・状況を表す「Preview」を新設
文法とコミュニケーションを関連付けて学習するために,Unit本文の前に,文法を使う「目的・場面・状況」を表す音と映像を視聴して,「気づき」を促します。
Q.文法をコミュニケーションに結び付けるには,どうしたらよいでしょうか?
A.目的・場面・状況への「気づき」
新学習指導要領では,文法は「必要性や有用性を実感」させたうえ,「規則性や構造」に気づきを促すこと,「指導に当たっては,コミュニケーションを行う目的,場面,状況」を設定することを求めています。また,文法の「用語や用法の区別などの指導が中心とならないよう配慮」する点が明記されています。
目的・場面・状況に応じて使える英語力を育てる
Unit 5までと同様,目的・場面・状況に合う文法が使えるようになるよう,中学校で新出の文法事項を扱うUnit 6以降でも,どう使うかを「Preview」で気づかせる導入をします。
Point 3 「3段階読み」で対応
さまざまなタイプの読み物を取り上げ,生徒の考えを深め,表現する力を育みます。
中学校では,どのように「読む」学習をするのでしょうか。
A.「読み」を発信につなぐ指導
中学校では,本格的な読みの指導が始まります。新学習指導要領にあるように,「必要な情報を読み取る」,「概要を捉える」,「要点を捉える」こと,そうやって「得られた情報や表現」を活用し,「話したり書いたりして」自分の考えや気持ちなどを表現する力が求められます。内容の理解にとどまらず,考えを表現する力は,全国学力調査や入試でも問われます。
「3段階読み」で長文の読解力を高め,表現につなぐ力を育てる
2・3年生の「Read and Think」では,概要から詳細の順に捉えていく文章の読み方を身につけるとともに,自分の考えを深め,表現する力を育成します。
豊かな題材で思考力を深める
さまざまな文章のタイプと題材に対応しています。
2年Unit 1
タイプ:メール
題材:シンガポール旅行
2年Unit 2
タイプ:本(時系列の説明文)
題材:カレーの歴史
2年Unit 6
タイプ:スピーチ(調査結果報告)
題材:リサーチと発表の仕方
3年Unit 3
タイプ:学級新聞記事(意見文)
題材:ゴリラの絶滅危機
学びを生かす活動,学びを支える活動
教育現場の課題に向き合う
教育基本法の目的および理念を踏まえ,主体的・対話的に学びに向かい,積極的に他者や世界とつながる心とコミュニケーション能力を育成することを目指します。
教師用指導書/デジタルブック
定番の指導者用CDやフラッシュカード,ピクチャーカードなどのほか,各種デジタル教材を用意し,先生がたの指導や授業準備を支えます。