時代の変化とともに社会で求められることが変わり,生徒に求められる学力も変わりつつあります。
これらの変化をしっかり見据え,全ての生徒の学力向上を実現する東京書籍の4つの取り組み「学力調査等に見られるつまずきへの対応」「高校入試・大学入試への対応」「家庭学習の支援」「プログラミング教育への対応」について紹介します。
学力調査等に見られるつまずきへの対応
全国学力・学習状況調査をはじめ,各自治体の学力調査によって生徒のつまずきを把握し,日々の指導に生かす取り組みが行われています。東京書籍では,教科書の編集段階で,全国学力・学習状況調査や自社の標準学力調査の結果を踏まえた,つまずき解消の具体的な手立てを検討。学力を保障する質の高い教科書やDマークコンテンツ(デジタルコンテンツ)の制作に努めています。
対応例
高校入試・大学入試への対応
大学入試改革では,従来の知識・技能だけでなく思考力・判断力・表現力をいっそう重視する方向で検討が進められています。また,高校入試では,既に思考力・判断力・表現力を重視した問題が増えつつあります。東京書籍は全教科で,日々の学習において生徒が自分の考えを表現する活動を重視。思考力・判断力・表現力をしっかり伸ばし,これからの入試にも対応できるようにしています。
対応例
中学校数学では,最近の高校入試で,全国学力・学習状況調査の「活用型の問題」を意識した問題が増えていることから,章末問題を1ページ増やして対応。思考力・判断力・表現力を問う「記述式問題」を充実させました。記述式問題の無答が多いことの対策として,巻末解答に「説明のポイント」も掲載しています。更に,これまでの教科書にはなかった高校入試の定番問題も掲載。難しい問題でも,先生がたに解説していただくことで,生徒が考え方や解き方を理解できるようにしています。
家庭学習の支援
基礎・基本の確実な定着を図るため,各自治体や学校において家庭学習の充実に向けた取り組みが行われています。東京書籍は,全ての教科の教科書や教師用指導書,Dマークコンテンツにおいて家庭学習を支援するさまざまな工夫を取り入れ,日々の授業につながる家庭学習の充実を実現します。
対応例
プログラミング教育への対応
プログラミング教育が2020年度から小学校で本格導入され始めました。東京書籍では,小学校での学習を踏まえ,また,2022年度からプログラミングが必修化された高等学校の情報Ⅰでの学習を見据えて,技術・家庭科(技術分野)を中心に,プログラミングを利用した問題解決活動を行います。その他の教科では,プログラミングを含む情報活用能力の育成に関わる活動を取り上げ,教科横断的に育むことを目指しています。