中学生は,さまざまな葛藤の中で,自らの生き方を模索しています。友人関係や社会とのつながりを通して,自己を見つめ,向上を図るなど,自己の在り方に関する思考を育んでいきます。東京書籍の教科書は,中学生の発達段階に必要な課題を積極的に取り上げ,子供たちの成長を後押しします。
いじめを許さない
「いじめ」は,大きな社会問題の一つになっています。いじめ問題を考える際には,当事者だけでなく,観衆や傍観者といわれる人たちがどう動くかが解決の糸口になります。東京書籍は,多面的・多角的に考える機会を多く作ることで,相手や第三者の気持ちを考える態度を養います。
対応例
中学校道徳では,いじめに関する3つの異なる教材を組み合わせてユニットとして学習することで,「いじめ」という一つのテーマを,さまざまな角度や立場から考えさせます。ユニットの学習を通して,被害者,加害者,観衆,傍観者の気持ちを考え,いじめをしない,させない心を育んでいきます。
いじめ問題対応ユニット「いじめのない世界へ」 (道徳 1年p.22-32)
いじめを未然に防ぎ,いじめをしない,させない心を育むユニットです。3つの教材を通して1つのテーマについて考えることで,いじめの問題を多面的・多角的に捉えられるよう工夫しました。
1時間目
2時間目
3時間目
自分らしく生きるためのキャリア教育
将来,社会的・職業的に自立し,社会の中で自分の役割を果たしながら,自分らしい生き方を実現させるために,キャリア教育は大切な役割を担っています。東京書籍は,さまざまな場面で先達の言葉を紹介し,社会や職業への期待感を高めるとともに,自分の将来について考える機会を提供します。
対応例
中学校技術・家庭では,「技術の匠」「プロに聞く!」というコラムで,建築家や介護福祉士などの言葉を紹介し,それぞれの職業のおもしろさや醍醐味を伝えています。中学生が社会とのつながりを意識して学習に取り組むことが,自分の将来を創造し,夢を実現する推進力となります。
伝統・文化を大切にする
中学生が将来,国際社会で活躍するためには,日本の伝統や文化についての理解を深めることが必要となります。東京書籍は,古典の学習や郷土の学習などを通して,伝統や文化に触れる機会を多く提供することで,子供たちが将来,国際社会で活躍する礎を築きます。
対応例
中学校書写では,「文字のいずみ」というコラムを随所に配置しています。「書き初め」の意味を考えたり,実際に書いてみたりすることを通して,「文字文化」に触れることができるコラムなどを用意しています。コラムを通して,伝統や文化に興味を持ち,これから先の時代にも伝えていこうという気持ちを育みます。
オリンピック・パラリンピック教育への取り組み
東京オリンピック・パラリンピックの開催に向けて,東京書籍の教科書は,東京オリンピック・パラリンピックを題材とした教材を多く取り上げています。これらの教材を通して,スポーツやダイバーシティ,ボランティアや国際理解,日本の伝統・文化などについて考えることで,共生社会や国際社会を担う資質・能力を養います。
対応例
中学校数学では,東京オリンピック・パラリンピックのエンブレムを取り上げ,身近なデザインに平面図形の見方が生かされていることを実感できるように仕組んでいます。更に,エンブレムの作者,野老朝雄さんのインタビューの映像をDマークコンテンツで用意し,生徒の興味・関心を高めるよう工夫しています。