これからの時代に求められる資質・能力を育むためには,生徒の視点に立ち,各教科での内容事項を相互の関連を図りながら横断的に構成し,かつ発達段階を踏まえた学習計画を立てる必要があります。東京書籍は多くの校種,教科の教科書を発行している特徴を生かし,教科書を中心に,さまざまな取り組みで,豊かな学びを実現します。
カリキュラム・マネジメントへの取り組み
中学校において,国語,書写,社会,数学,理科,保健体育,技術・家庭,英語,道徳の8教科13種目を発行している東京書籍の特徴を生かし,各教科で共通する指導内容や題材内容を関連付けて扱えるよう工夫しています。また,当該の教材がどの教科と関連して扱えるのかを教科書に明示し,ひと目で教科関連が分かるようにしています。
対応例
中学校理科では,「発電機のしくみ」の学習が,中学校技術・家庭(技術分野)の「発電の仕組みと特徴」の学習と関連していることを,教科書に明示しています。更に,中学校技術・家庭(技術分野)の教科書紙面を閲覧できるDマークコンテンツを用意し,他教科紙面を活用することで学習を深められるようにしています。
各教科の関連表
東京書籍では,「防災・安全」「環境・資源・エネルギー」「伝統・文化」「多様性」の4つのテーマについて数年間にわたり研究を行い,その結果をもとに各教科の教科書を編集しています。テーマごとの教科関連表をご参照ください。
小学校・中学校・高等学校の連携
小学校・中学校・高等学校の連携,一貫教育への対応を図るため,小学校・中学校・高等学校全体の系統を考えたうえで,中学校の発達段階に即した内容を学習できるように教材を配置しています。また,必要に応じて,小学校や高等学校の学習内容を紹介しています。
対応例
中学校英語では,小学校・中学校・高等学校を貫く「CAN-DOリスト」に基づいて教科書の内容を構成しています。教科書に掲載している「CAN-DOリスト」では,小学校や高等学校での学習内容も紹介しています。
小・中・高の一貫性のよりどころ「東書CAN-DOリスト」
小・中・高の新学習指導要領を一覧表にすると,一貫したCAN-DOリストができます。それを到達目標として達成するために,東京書籍独自のCAN-DOリストを作成しました。
中学校については,まず卒業時の到達目標を決め,そこから各学年へ,そして各単元(Unit,Stage Activity,Let’sシリーズ)の到達目標へとおろす逆向き設計となっています。