学習の見通しとめあてを明確にし,主体的に学習に取り組むようにするとともに,友達との学び合いを通じて,共に伸びる学習の楽しさに気付くようにします。

1「できるようになりたい」を引き出す単元の導入

課題解決的に学習を展開できるよう単元をつかむ取り組むふり返るで構成しました。児童の主体的な学習を促すため,つかむ 段階の充実を図り,既習事項や日常の言語生活とつなげながら,単元の学習で「できるようになりたい」ことを見いだせるようにしました。

「読むこと」の例

ごんぎつね(四下P30〜31)

左ページ「ごんぎつね」本文への関心を高めるよういざないます。

右ページ既習の物語で学んだことを想起しながら,人物どうしの関わりに着目して読むよう促します。

「話すこと・聞くこと」の例

学校についてしょうかいすることを考えよう(四上P114〜115)

児童キャラクターの話し合い例を参考に,自分たちの話し合いをよりよいものにするためにはどうすればよいかを考えます。日常の言語生活を豊かにするために「できるようになりたい」ことを引き出します。

言葉の力が身につく3ステップもご覧ください。

2「頑張りたい」ことを明確にして,主体的に学習に取り組む

学習を見通す際に大切なのは,自分がどんなことを頑張って学習に取り組むかを明らかにすることだと考えました。児童が自分自身のめあてを持つことによって,成長への意思を持って主体的に学習に取り組むようにしました。

四年で学習する言葉の力・一年間の学習でがんばりたいこと(四上P7〜9)

1年間の学習を見通したうえで,4年生の学習で楽しみなこと,頑張ってできるようになりたいことを友達と伝え合います。1年間の学習のめあてを持つよう促し,成長への願いや期待を引き出します。

1年間で学習する言葉の力の一覧を教科書の巻頭に示しています。

これまでの学習をふり返って(四上P109)

これまでの学習をふり返って(四下P71)

夏休み前と冬休み前には,「これまでの学習をふり返って」を設けています。学習の成果を確かめるとともに,今後への課題を見いだし,めあてを新たにすることを意図しています。

言葉の力は学びの軸もご覧ください。

3協働と共有で,共に伸びる

友達と協働して学習の課題に取り組むこと,考えを共有して互いに認め合い高め合うこと。この2つを大切にすることで,対話的な学びを実現し,仲間と共に伸びる喜びを味わえるようにしました。

石川さん

木村さん

山下さん

田中さん

共に学び,成長するキャラクター(4年の例)

4人のキャラクターが,教室の児童とともに学習に取り組み,成長していきます。

意見を出し合いながら,学習計画を立てる例

みんなで新聞を作ろう(四上P54)

物語を読んだ感想を伝え合い,互いの考えを深め合う例

ごんぎつね(四下P51)

第2〜6学年を通して,学年の最初に,友達との対話を通じて互いの考えを広げたり深めたりする学習を位置付けました。ここで身に付ける対話の力が,年間を通して児童の対話的な学びを支えます。

もしも,どうしたい(四上P10〜11)