最初のページには,目的に応じて書式を選ぶための「考える道筋」を示しました。書式の解説だけでは分からない本当の「活用力」をつけるための工夫です。
Point 1 「書写のかぎ」で確かな学びを
学ぶことが明確だから,ねらいを焦点化できる
文字を正しく整えて書くための知識・技能を「書写のかぎ」と名づけて系統的に整理し,一単元に一つ配置しました。
学ぶことが明確だから,目標から振り返りまで,ねらいを焦点化した指導が一貫して行えます。
学習の流れ
- 1 見つけよう
- 2 書写のかぎ
- 3 確かめよう
- 4 生かそう
- 5 振り返って話そう
1見つけよう
生徒がふだん書く「硬筆」の文字を使った導入で,主体的な学びが始まります。
2書写のかぎ
単元で学ぶだいじなポイントを簡潔にまとめています。イラストや図版を効果的に使うことで,どんなことを学ぶかひと目で分かります。
3確かめよう
「書写のかぎ」を確かめながら硬筆や毛筆で書くことで,知識と技能の定着を図ります。
4生かそう
「書写のかぎ」をほかの文字にどのように生かせばよいのか考えて書くことで,思考力,判断力,表現力を育みます。
5振り返って話そう
自分で書いた文字を使って説明するという対話的な学びを取り入れることで,振り返りを深めます。
4つの「動き」で行書が書ける!
初めて行書を学ぶ中学生が学びやすいように,行書を書くときの動きをパターン化し,その中でも頻度の高い動きを4つに絞って示しました。
Point 2 日常に生かす活用力を養う
活用単元「生活に広げよう」で思考力を育む
活用単元「生活に広げよう」では,職場訪問や地域行事への参加など生徒に身近な活動を題材にして,基本単元で身につけた知識・技能を学習や生活の中でどのように生かしていくか,多くの具体例とともに学んでいきます。
活動全体の計画を立て,各場面で書写の学習をどう生かすか考える。この「考える力」と,豊富な具体例が結びついて,本当の活用力につながります。
新学習指導要領の重点課題
教育現場の課題に向き合う
「新しい書写」では,特別支援教育への配慮や授業支援への取り組みなど,教育現場のさまざまな課題に対応した工夫をしています。
全ての生徒に学ぶ喜びを
先生の授業づくりを支援
学力の定着と向上のために
学校や教科を越えてつながる
持続可能な社会を目指す
人と文化を育む
教師用指導書/デジタル教科書・教材
教師用指導書(指導者用デジタルブック含む),学習者用デジタル教科書など充実のラインナップで,日々の授業をサポートします。