「新しい数学」
4つのポイント

「新しい数学」4つのポイント

Point 1 「0」から始まる新しい学び

1年0章 算数から数学へ

1年0章 算数から数学へ
先生の思い

中学校数学の授業開きでは,小学校との学習のつながりを意識したい!
また,授業開きを通して発言しやすい学級づくりをしたい!

算数と数学の学びをつなぐ新しい単元として0章「算数から数学へ」を設定し,中学校数学の最初の授業開きで使えるようにしました。
かけ算九九の表からきまりを見つける問題で,決まった答えはありません。算数が得意だった生徒も苦手だった生徒も,自分で見つけたきまりを発表し合う楽しい授業が展開できます。

大切にしたい数学の学び方

大切にしたい数学の学び方
先生の思い

授業開きでは今後の学習に向けて,数学の学び方を意識づけたい!

授業開きは,今後の学習に向けて生徒に「学び方」を意識づける場でもあります。巻頭「大切にしたい数学の学び方」では,まず自分で考える,友だちに分かりやすく伝えるなど授業で大切にしたい「学び方」を生徒に伝えることができます。

大切にしたい数学の学び方
大切にしたい数学の学び方

問題解決の授業の流れに合わせて,心がけるポイントが整理されているので,授業の各場面でどのように取り組み,学んでいけばよいかが分かります。

数学マイノート

数学マイノート
先生の思い

授業開きでは,ノートの使い方も指導して,考えを書く習慣をつけさせたい!

ノートは,学習の記録を残すだけでなく,考えを表現し,思考する場でもあります。「数学マイノート」では,九九表のきまりを見つける活動のノート例を取り上げました。自分の考えやよいと思った友だちの考え,振り返りをノートに書く習慣をつけ,思考力・表現力を高めます。

数学マイノート
数学マイノート

評価につながる振り返りの例を紹介し,記述の参考になるようにしています。

Point 2 「分かる」「できる」を確かなものにする

生徒の考えたい!を引き出す

生徒の考えたい!を引き出す
先生の思い

単元の導入では生徒が考えたくなる課題提示を工夫したい。
作業的な活動を取り入れて,意欲的に取り組めるようにできないかな。

「何だろう?」「どう考えたらよいかな?」…など,「章とびら」では,日常生活の場面を1コマのイラストで提示し,生徒の関心・意欲を引き出します。また,章の目当てにつながる新しい「章タイトル」(例:1年2章 数学のことばを身につけよう)で,生徒が見通しをもって学習に取り組めるようにしました。

生徒の考えたい!を引き出す
1年p.61
仕事の中で手書き文字を使っている方へのインタビュー
2年p.57
生徒の考えたい!を引き出す

章とびらでは,日常生活と結びついた題材を多く用い,章の学習を通して解決することで,数学を学ぶ意義が実感できるようにしました。

分かる授業づくりを支援する

分かる授業づくりを支援する
先生の思い

基礎・基本の定着のために,分かる授業をつくっていきたい。
生徒間の学力差が大きいこともあるので,個に応じて学力を伸ばしてあげたい。

学習指導要領の改訂で,1,2年は内容が増えています。そこで,従来の構成(例→たしかめ→問)をシンプル(例→問)にしました。
例と似た型の問題で例の理解を確認する「ダイヤマーク(ダイヤマーク)」や早く終わった生徒が取り組める「補充の問題」で,個に応じて学力を伸ばすことができます。

分かる授業づくりを支援する
1年p.75
分かる授業づくりを支援する

ダイヤマークは,例と似た型の問題です。まず,ダイヤマークの問題で例の理解を確認してから,ほかの問題に取り組むこともできます。(従来の「たしかめ」と同様の使い方ができます)

生徒の学力をしっかり伸ばす

生徒の学力をしっかり伸ばす
先生の思い

基礎・基本が身についた生徒の学力をさらに伸ばし,
活用と入試の両方に対応できる力をつけさせたい。

全国学力調査の活用型の問題や最近の入試に対応できる力がつくよう,章末問題を充実させました。「記述式問題」を豊富に取り上げ,思考力・表現力をしっかり伸ばします。
また,入試対応の問題を,教科書でも取り上げてほしいという先生がたの声にお応えし,入試によく出る良問を選んで掲載しました。

「記述式問題」と「説明のポイント」

「考え方」「説明のポイント」
「考え方」「説明のポイント」

自学への対応として,巻末の解答には「考え方」のほか,記述式問題の無答が多いことから,その対策として「説明のポイント」も設けました。

入試によく出る問題

入試によく出る問題
2年p.93
入試によく出る問題

入試対応の問題を教科書でも取り上げてほしいという声にお応えし,思考力の育成につながる問題を選んで掲載しました。

Point 3 「深い学び」で,考える力が身につく

考える楽しさを実感できる

考える楽しさを実感できる
先生の思い

主体的,対話的で深い学びの授業づくりを進めていきたい。
学びを深める発問や振り返りをどのように工夫すればよいだろう。

日常生活の問題解決や数学の新しい性質を発見したりする活動に生徒が主体的に取り組む「深い学び」のページを,ほぼ全ての章に新設しました。側注の「問題をつかむ→見通しをたてる→問題を解決する→振り返る→深める」の過程に沿って,生徒が自分で考え,友だちとの話し合いを通して学びを深める楽しい授業が展開できます。

考える楽しさを実感できる
考える楽しさを実感できる

日常生活で,解決の必要に迫られる場面を,興味を惹くイラストで表現。生徒の「解決してみたい!」という思いを引き出します。

見方・考え方が豊かになる

見方・考え方が豊かになる
先生の思い

見方・考え方が働く深い学びを実現していきたい。
振り返り活動を充実し,数学のよさを実感させたい。

生徒が「見方・考え方」を働かせ,主体的に考えるきっかけとなる吹き出しに,「虫めがねマーク虫めがねマークをつけました。
さらに,巻末「大切にしたい見方・考え方」では,「深い学び」のページの学習で働かせた見方・考え方を振り返り,よさが実感できるようにしました。

見方・考え方が豊かになる

登場するキャラクターたちが,学習場面に即した具体的な言葉で,生徒にわかりやすく語りかけます。生徒が働かせた見方・考え方は,振り返ることで豊かなものになっていきます。

Point 4 数学のよさを実感し,もっと学びたくなる

実社会のデータ活用力を育む

実社会のデータ活用力を育む
先生の思い

箱ひげ図の学習を通して,データ活用力を育みたい。
箱ひげ図の必要性やよさをしっかり伝えたい。

データを用いて社会の問題を解決する力が今求められています。「箱ひげ図」の学習では,コンビニのリアルデータを用いた新教材を開発しました。
店長になったつもりで,データを用いて商品の売れ方を分析し,仕入れを考えるデータの活用の学習を,単元を通して体験的に学べます。

実社会のデータ活用力を育む
2年p.177
実社会のデータ活用力を育む
2年p.184
実社会のデータ活用力を育む

「箱ひげ図」を初めてご指導される先生がたのために,教師用指導書には授業に役立つ豊富な指導用教材を用意し,授業準備のご負担を軽減します。

実社会とのつながりを実感できる

実社会とのつながりを実感できる
先生の思い

数学の学びが,将来に生きることを伝え,数学のよさや可能性をもっと感じさせたい。

数学が実社会で活用されている例を紹介する特設ページ「学びをひろげよう」を新設しました。数学と関わる仕事をしている人の思いや,その仕事に触れることで,数学の学びが将来につながることを実感できます。

実社会とのつながりを実感できる
1年p.186〜187
実社会とのつながりを実感できる

さらに, マークの付いたDマークコンテンツでは,インタビュー映像が閲覧でき,キャリア教育にもつながります。

その他の特徴

教育現場の課題に向き合う

教育現場の課題に向き合う

誰もが学びやすい教科書を追求。日々の授業づくりを支援し,つまずき対応から入試まで,学力向上を実現します。さらに,キャリア教育,防災・安全教育など,現代的な諸課題について豊富に取り扱い,変化していく社会に対応できるよう配慮しました。

教師用指導書/デジタル教科書・教材

教師用指導書/デジタル教科書・教材

※表紙はイメージです。

先生がたの日々の教材研究と授業づくりを支える充実のラインナップ。手軽に使えるドリル教材「レッツプラクティス」や問題プリント作成ソフト「T-GAUSS」のほか,用途に応じて選べる問題集も用意しています。