語彙指導の改善・充実」や,「情報の扱い方に関する指導の改善・充実」,「読書指導の改善・充実」といった,学習指導要領改訂の要点を踏まえ,内容を見直しました。言葉の力を支える,確かな知識・技能が身につきます。

1言葉と出会い,言葉と向き合う

言葉を集める,使う,深める

「ことばあつめ」を新設。学年段階に応じたさまざまな観点から言葉を集め,文の中で使う練習をします。言葉の特徴や使い方についての理解を深めながら,語彙を広げることができます。

ことばあつめ(三下P38)

さらに多くの言葉と出会える

各巻の巻末には「言葉の広場」を設定。「ことばあつめ」をきっかけに,さらに豊かな語彙を身につけることができます。また,年間を通じて学習の中でいつでも参照し,活用できます。

言葉の広場(三下P152)

言葉への自覚を高めるために

各学年の言語教材の1つを,その学年の 言葉の学びを振り返り深める単元として設定。さまざまな言葉の特徴や使い方に改めて目を向けることで,言葉の使い手としての自覚を高めます

言葉で考えを伝える(四下P78)

日本語と外国語(五年P232)

言葉の学びを振り返り深める単元

二年 ことばを広げよう(下P114)
三年 言葉でつたえ合う(下P82)
四年 言葉で考えを伝える(下P78)
五年 日本語と外国語(P232)
六年 言葉の学習をふり返る(P226)

学習に寄り添う語彙学習

各単元末の言葉では,学習内容に関わる話型や文型,言葉を取り上げています。教材文の中で出会った言葉をきっかけにほかの言葉に目を向けたり,使う言葉を意識しながら活動に取り組んだりすることで,確かに使える語彙力が育ちます。

走れ(四上P73)

反対の立場を考えて
意見文を書こう(五年P191)

2情報の扱い方を身につけ,思考を育てる

4月に押さえる,学びの基礎

「書くこと」の小単元では,情報の扱い方に重点を置いて展開。国語に限らず,他教科や生活の中でも使える汎用的な力だからこそ,学年の初めにしっかりと押さえます。

グループにまとめて整理しよう(四上P13)

4月の「書くこと」小単元

二年 いくつあつめられるかな(上P12)
三年 くらべてみよう(上P12)
四年 グループにまとめて整理しよう(上P12)
五年 事実と考えを区別しよう(P12)
六年 原因と結果に着目しよう(P12)

思想操作を視覚化

情報の扱い方として重要なさまざまな思考操作。それらが学習の中で「見える」ように,具体的な学びの姿として取り上げています。思考操作に関わる知識・技能はおさえるでも提示。学びの中での確実な定着を図ります。

問題を解決するために話し合おう(五年P108)

グループの合い言葉をきめよう(三上P121)

3好奇心・探究心を育む本との出会い

読書の楽しさを広げる

夏休み前の児童の読書意欲を高めるため,読書教材「本は友達」を設定。著名人による読書についての文章を導入として,「○年生の本だな」で多様な図書を紹介しています。「○年生の本だな」は冬休み前にも設け,年間を通して多読を促します。

六年生の本だな(六年P88)

本は友達(六年P86)

「○年生の本だな」以外でも,積極的に図書を紹介しています。ダウンロード資料検討の観点と内容の特色も併せてご覧ください。

読書を通じた豊かな人生のために

読書活動を通して読書生活に目を向ける読書単元と,図書館の活用について学ぶ教材を各学年に設定。学年段階に応じた系統的な構成で,読書を通して人生を豊かにしようとする姿勢を養います。

図書館活用教材と読書単元の学習内容

学年 図書館活用教材 読書単元
一年 学校図書館がどのような場所かを確かめる。
としょかんはどんなところ(上P104)
好きな物語と登場人物をカードに書いて紹介する。
すきなおはなしはなにかな(下P82)
二年 本の分類や配架に目を向ける。
としょかんへ行こう(上P28)
これまでに読んだ本を振り返り,友達と伝え合う。
どんな本を読んだかな(下P72)
三年 本の紹介の工夫を確かめる。
図書館へ行こう(上P30)
友達に読んでもらいたい本を選び,口頭で紹介する。
本をしょうかいしよう(下P68)
四年 NDC(日本十進分類法)や本のラベルについて理解する。
図書館へ行こう(上P28)
友達に勧めたい本を選び,方法を工夫して勧める。
本をみんなにすすめよう(下P66)
五年 図書館に置かれているさまざまな種類の資料について理解する。
図書館へ行こう(P28)
グループで本を持ち寄り,クラスの友達に紹介する。
友達といっしょに,本をしょうかいしよう(P194)
六年 地域の図書館や,学習施設・文化施設について伝え合う。
図書館へ行こう(P30)
6年間の読書生活について振り返り,大切な1冊を決めて友達と伝え合う。
読書とわたし(P190)