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特色
3 書くことが楽しくなる教科書- 学びに向かう力が養われます -
1全ての子供の学びやすさのために
特別支援教育
ユニバーサルデザイン
特別支援教育
ユニバーサルデザイン
特別な教育的ニーズのある子供に分かりやすく工夫した紙面は、特性の有無に関わらず誰もが学びやすい、
東京書籍がめざすのはそんな教科書です。
左利きの子供にとっての学びやすさにも向き合いました。
特別支援教育への配慮
「どこまでを一画で書くの?」に応える文字の開発
特別支援教育を要する子供の中には、文字を書く過程を再生することが困難で、例えば、「す」が「十」と「○」と「ノ」の組み合わせに見えるという子がいます。
点画を分解し、それぞれ色を変えることで、どこまでを一画で書くものなのかを理解しやすくしました。
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●1年P16 -
●2年P19
目で見て、指でなぞって、声に出して。一人一人に合わせた学習方法
記号などで視覚化する、動作を取り入れる、「すうっ」「ぴたっ」と声に出す、理解しやすい方法は子供によってさまざまです。
擬態語やキャラクターの動き、記号などを用い、多感覚に働きかけることで、子供たちがそれぞれの特性に合った方法で理解を図れるようにしました。
すっきりした紙面
イラストや図版に使う色の数や分量を制限することで、学習に集中できるようにしました。
教材文字に集中できる
「毛筆教材の周りに、イラストなどほかの要素があると集中できない子がいる」との現場の先生方の声を受け、毛筆教材文字の周囲には他の要素は置かず、毛筆教材文字+書写用語の確認のインデックスのみで構成しています。
全員が達成感を味わえるスモールステップ
1年生の5月までの教材は、スモールステップを意識し、不要なつまずきを起こさないよう配慮しました。
書き始め★と書き終わり●の記号は字形を捉える手がかりとなり、空間認識に困難を抱える子供の理解にも有効です。
文字を書く前段階の線の練習では,段階的に細かい動きができるように導いていきます。なぞり書きに比べて,子供たちは気持ちに余裕をもって取り組むことができます。
色覚多様性への配慮
誰もが見やすい、分かりやすい
カラーユニバーサルデザインの観点から、配色・デザインについて全ページにわたって、専門家による検証を受けています。
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▼少数派の見え方② -
▼少数派の見え方①
左利きへの配慮
右手・左手どちらの持ち方も掲載
右利きの持ち方の写真のみが掲載されていたこれまでの教科書では、左利きの子供たちは写真を頭の中で反転させて、それを自分の手指で再現しなければなりませんでした。そこで、左利きの写真を載せることで不要な負担をなくすよう配慮しました。
書き込み欄の配置も工夫
左に教材文字、右に書き込み欄。教科書によくある配置ですが、左利きの子供の場合、書くときに手で教材文字が隠れてしまいます。
『新しい書写』は、教材文字と書き込み欄を上下に配置したり、書き込み欄を左右両方に配置したりして、利き手に関わらず教材文字が見えやすい工夫をしています。
2水書を使って楽しく、分かりやすく
知識及び技能
授業支援
知識及び技能
授業支援
子供は「非日常」が大好きです。新しい道具「水書用筆」と「水書用紙」を使うことで、子供の「書いてみたい!」を引き出します。
水書用筆で運筆を体感することで、硬筆での適切な書字動作が身につくことが期待できます。
1・2年生全員に水書用紙
「水書を取り入れてみたいけれど、全員分を用意するのは難しい…」そんな声に応えて、1・2年生の教科書の巻末に、水書用紙をつけました。はがしやすい特殊な糊を用いているので、低学年の子供でも無理なくはぎ取ることができます。裏面には記名欄があり、はがした後の管理も容易です。繰り返し使用でき、耐久性にも優れています。
また、教師用指導書には付属の水書セットを企画中です。
3伝統と文化を大切にする心を育む
国語との連携
文字文化
国語との連携
文字文化
すっと背筋を伸ばして文字を書き、古来より伝わる文章を味わう。広い視野で現代に生きる文字について考える。伝統を引き継ぎ、これからの文字文化の担い手となる子供たちには、そんな時間も大切です。
我が国の伝統的な言語文化に関する言葉や文章を書いて味わう
全学年に、童謡や俳句・短歌、古文などをなぞり書きする活動を設定しました。国語では「声に出して味わう」ことを、書写では「書いて味わう」ことを目的として、連動を図っています。
3年生以上の書き初め教材では、書き初めの歴史を紹介し、伝統文化を意識できるようにしました。
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●3年P29 -
●5年P27 -
●6年P27
文字の世界を広げて知的好奇心を刺激する「文字のいずみ」
漢字や仮名の成り立ち、世界の文字、文字に込めた人々の思いなど、子供たちの興味・関心を引き出す文字文化コラムを全学年に掲載しました。