もっと考えたくなる,もっと話し合いたくなる教科書

1「レベルアップ 理科の力」が,思考力,判断力,表現力等を高めます。

児童が考える時間を保障

各単元で思考力,判断力,表現力等を重点的に育成する場面として,「レベルアップ 理科の力」を設定しています。構成を「オモテ・ウラ」の2ページ構成として強調して示すことで,児童がじっくりと考える時間を保障します。

オモテ面

4年p.147「物の温まり方」

レベルアップ 理科の力」の設定場面は,新学習指導要領で示されている,各学年で主に育成を目指す問題解決の力に対応しています。

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まずは自分で考え,自らの考えを明確にしたうえで,友達や先生との対話を通して,考えを深める構成です。

「オモテ面」に示した活動内容やヒントによって,児童が自分で考えたり,友達と話し合ったりできるようにしています。

ページをめくると・・・

ウラ面

4年p.148「物の温まり方」

「ウラ面」で思考が広がる,深まる

「オモテ面」で自分で考えた後,ページをめくった「ウラ面」で,対話を通して思考を広げ,深めるという構成になっています。互いに意見交換し,議論する中で,多様性を尊重する態度や,他者と関わりながら問題解決しようとする態度を育成します。

対話を通して,自分の考えをより妥当なものにしていく様子を示しています。

「レベルアップ理科の力」の終末には,「ふり返ろう」を設定しています。

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児童は教科書とともに考え,対話を進めることで,自らの考えが深まります。

先生にとっても,対話の流れやポイントが分かるので,「対話的な学び」の視点での,授業改善のヒントになります。

2対話の具体例で,対話の意義とねらいが分かります。

児童の対話や,先生の授業計画をサポート

対話の具体例をヒントにしながら対話を進めていくことで,誰もが対話に参加でき,言語活動が充実します。また,対話場面の授業の様子をイラストでわかりやすく示しているため,先生が授業計画を立てる際の参考になります。

児童が授業で活用できます。

活用例①

教科書に示されているせりふの内容をひととおり読んでから,対話を行います。対話のイメージやポイントをつかむことができ,各場面のねらいに即して焦点化した対話を進めることができます。

活用例②

教科書に示されているそれぞれのせりふに対して自分なりに考えます。思考が刺激され,考えを進めるヒントやきっかけになります。

先生が授業計画で活用できます。

授業の様子の例①

グループごとの対話からクラス全体での対話への授業の展開,付箋やホワイトボード,ICT機器などの有効な活用方法を示しています。

4年p.20「動物のからだのつくりと運動」

授業の様子の例②

活動で使った物の,対話場面での有効な活用方法を示しています。

3年p.140「じしゃくにつけよう」

3「理科のミカタ」で,どのように考えればよいかが分かります。

「理科の見方・考え方」を明示

新学習指導要領で示された,問題解決の過程で児童が働かせる「理科の見方・考え方(※)」を,「理科のミカタ」として,児童が理解できる表現で具体的に示しています。

※新学習指導要領で示されている「理科の見方・考え方」の説明はこちら

6年p.137「てこのはたらき」

ここでは,「条件制御」の考え方を働かせるためのヒントを示しています。

5年p.66「台風と天気の変化」

ここでは,「時間的・空間的」な見方を働かせるためのヒントを示しています。

既習の内容や生活経験の活用

思考のヒントとして,「学んだことを使おう」も設定しています。既習の内容と関連付けて考えることで,知識がつながり,より深く理解するとともに,科学的な概念を形成することができます。

6年p.61「植物のからだのはたらき」