第13回

みんなが輝く学級をつくろう!①

小学校教師として「ほめ言葉のシャワー」「成長ノート」「白い黒板」など現代の学校現場に即した独自の実践によりコミュニケーション力あふれる教育をめざしてきた。2015年3月,小学校教師を退職。教員同士の学びの場「菊池道場」を主宰し,その支部は全国55か所に広がりうねりとなっている。

 素敵な学級をつくられる先生は、一年後のゴールイメージを持っています。「一人ひとりのよさを引き出し、その上で楽しく学び合いのできる教室にしよう」「自分らしさを発揮して、互いに成長し合う学級にしよう」といった子ども像、学級像を持っているのです。

 しかし、「一年のゴール=教科書を終わらせる」「問題が起きないようにして、行事を無難にこなそう」といった先生方も、残念ながらいるように思います。このような先生は、i-check等の調査結果から気になる問題が出てきても、結果的には対処療法的な指導が中心になりがちです。予防的でアンビシャスな指導ができず、子どもたちの育ちは弱いものになってしまうのです。

 みんなで学んでみんなで成長していく、このことは民主主義の根幹となる考え方です。教師の見通しを持った一年後のゴールイメージは、そうありたいものです。

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