第12回

いま一度「自分」を見つめ直す③

小学校教師として「ほめ言葉のシャワー」「成長ノート」「白い黒板」など現代の学校現場に即した独自の実践によりコミュニケーション力あふれる教育をめざしてきた。2015年3月,小学校教師を退職。教員同士の学びの場「菊池道場」を主宰し,その支部は全国55か所に広がりうねりとなっている。

 「自分が受け持った子どもが,その後,幸せな人生を歩めるような教育をしなさい」

 私の好きな言葉です。その学級での生活は一年間であっても,その後も子どもの成長は続いていくのです。新しい学級,学校になっても,ずっと学び続けられる人間を育てる意識が教師には必要です。「知識」だけではなく,「考え続ける力」,つまり未来を語れる力を育てることが教師の役目なのです。

 「みんなで成長できた。これからも頑張ろう」「いいクラスだったね。四月からの未来も頑張れるね」といった前向きな気持ちでゴールを迎えられるようにすべきです。

 子どもたちの成長を信じている教師であればできるはずです。そのような教師は,次年度に出会う子どもたちとの学級生活も輝くものにすることができることでしょう。

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