第4回
教師のパフォーマンス力を磨こう！①
小学校教師として「ほめ言葉のシャワー」「成長ノート」「白い黒板」など現代の学校現場に即した独自の実践によりコミュニケーション力あふれる教育をめざしてきた。2015年3月，小学校教師を退職。教員同士の学びの場「菊池道場」を主宰し，その支部は全国55か所に広がりうねりとなっている。
私は，年間百回以上の飛び込み授業を全国で行っています。授業後に，子どもたちから感想文をもらうことが多く，それらを読むのが楽しみでもあります。感想の中に多いのが，「菊池先生は，どうして授業中にほめてくれるのですか。ぼくは，授業中にほめられたことがありませんでした。」（小六男子）「こんなに楽しい授業は初めてでした。笑顔になって，拍手をし合って，とても楽しかったです。いつもは早く終わってと思っている授業が，あっという間でした。」（小六女子）「菊池先生が，握手をしてくれてうれしかったです。授業中だったのでびっくりしたけれど，心がドキドキしてあつあつになりました。また授業をしてください。」（小五女子）といった，授業で教えた〈内容〉だけではなく，私の言葉かけやパフォーマンス＝つまり教師の〈行為〉に対する感想で，それらが子どもたちの心に響いていると強く感じています。
