教科の広場
本誌は、東京書籍が発行する情報誌「教室の窓」の北海道版です。テーマに沿って、小中学校の現場の先生方から実践事例をご紹介いただきました。 今回は「SDGs×よりよい社会をめざして」と題し、小中学校の「総合的な学習の時間」と「道徳」の実践例を5つ取り上げました。 まずは巻頭言で、北海道教育大学名誉教授の大津和子先生から「SDGs×よりよい社会をめざして」についてご執筆いただき、今回取り上げた5つの授業実践を紹介していただきました。そして、各実践例には、本編とは別に詳細な学習指導(活動)案を[関連資料]として添付しました。
東京書籍(株) 北海道支社
本稿では、福岡教育大学附属小倉中学校におけるカリキュラム・マネジメント、より具体的には、SDGsを学習内容の核に据えた、教科等横断的学習の実際について、事例を交えながら紹介する。
福岡教育大学附属小倉中学校 柴田康弘
令和3年度「全国学力・学習状況調査 報告書(質問紙調査)」によると、新聞を読む頻度が増えるにつれ、小・中学校とも国語・数学(算数)で平均正答率が向上するという相関関係が見られます。しかし、新聞を読む習慣がある子どもの割合は、近年減少しています。こうした中、本校では新聞を読んで考える環境の整備と「NIE(教育に新聞を)の日常化」をめざし、学校をあげて取り組んでいます。本稿で詳しくご報告します。
福井県 越前市南越中学校 八田秀樹
私は2019年4月、公募で大阪府寝屋川市 香里ヌヴェール学院中学校・高等学校の校長職に就任した。当時34歳での着任は全国的にも珍しく、前例のあまりないことであった。さて、2022年度から実施される「総合的な探究の時間」は「生きる力」をより強く主におき、正解のない時代に生きる子どもたちに必要な力の育成を求めている。本稿では、私が校長として取り組んきた総合的な探究の内容の一例を紹介する。
香里ヌヴェール学院中学校・高等学校 校長 池田靖章
「キャリア総合(探究総合)」で取り組んだ、落語教材開発の授業実践です。社会で活躍する大人の課題を共有し、中学生の立場で大人と一緒に課題解決を図るという単元構成で、中学生が落語教育家小幡七海氏の落語教材を学び、落語教材への提言まで行います。Wordは授業の指導案、PDFは順に、生徒のワークシート、生徒たちが作成したスライドとなっています。
兵庫教育大学附属中学校 堂本佳樹
国際化,情報化,少子・高齢化社会の中で,心豊かにたくましく生きる人材を育成することが求められています。このような中で,本校ではを福祉教育、命の教育、キャリア教育の3つを柱とした特色ある教育活動を進めています。
福井県 公立中学校教諭
思考力、判断力、表現力といった力をつけさせることが叫ばれる中、アクティブラーニングの手法が論議されている。総合的な学習の時間が創設されて以来、数々の取り組みがなされているが、その手法が盛り込まれているものが、総合学習の創設期から取り組んでいる集団プレゼンテーションの取り組みと言える。本稿で、その実践を紹介したい。
埼玉県公立中学校教諭 野畑昭徳
本校では平成25・26年度に市の指定を受け,情報社会の「光」に着目した情報モラル教育の取り組みを進めた。本校では正しい使用方法を積極的に教えることで,トラブルにつながる不適切な使用を減らし,情報機器を有効に利用することで生活の向上に役立てることができる生徒の育成を目指した。本校での取り組みを紹介する。
岡山県総社市立総社西中学校教諭 村山俊
本校は、2000年に中等教育学校に移行して以来、6年一貫の中等教育学校の特性を生かすため、全体を基礎期・習熟期・発展期の3期に分けて2年ごとに区切ったカリキュラムを実施している。総合的な学習では、1~2年の「総合学習入門」で体験的で探究的な学習の基本的な姿勢やスキルを学ばせ、3~4年の「課題別学習」で教員の興味関心に即したテーマについて1年間を通して仲間と協働しつつ体験的に学ばせ、その集大成として5~6年の「卒業研究」で生徒1人1人の興味関心に即したテーマを探究させて論文を書かせている。本実践は、3~4年生(中学3年と高校1年)が合同で授業を行う「課題別学習」において「文楽通になろう」という講座名で行ったものである。
東京大学附属中等教育学校 江頭双美子
本校での、家庭・地域と連携した総合的な学習の時間の取り組みについて紹介したい。
福井県公立中学校教諭