2024年4月25日 15歳の6割に飲酒経験＝未成年でまん延に「憂慮」―ＷＨＯ欧州 【コペンハーゲンＡＦＰ時事】世界保健機関（ＷＨＯ）欧州地域事務局は25日、欧州と中央アジア、カナダにおける未成年の飲酒や電子たばこの使用に関する報告書で、15歳の57％に飲酒経験があることが明らかになったと発表した。「憂慮すべき事態」として、各国に増税などの規制措置を講じるよう求めた。 同事務局は欧州や53カ国に住む11、13、15歳の未成年者28万人を対象に調査を行った。その中で、全体の9％が「強い酩酊（めいてい）状態」を経験したことがあると回答。少年の飲酒率は低下した一方、少女では上昇傾向がみられた。 報告書は「調査結果は、アルコールがいかに入手しやすく一般化しているかを示した」と指摘。「アルコールによる害から未成年者を守るため、より良い施策が迅速に必要とされている」と訴えた。 報告書では、未成年者の間で電子たばこの使用が広がっていることも判明。15歳の約32％に電子たばこを使用した経験があり、20％は過去30日間にも使ったという。
