第2回
教育の「原点」からスタートしよう！②
小学校教師として「ほめ言葉のシャワー」「成長ノート」「白い黒板」など現代の学校現場に即した独自の実践によりコミュニケーション力あふれる教育をめざしてきた。2015年3月，小学校教師を退職。教員同士の学びの場「菊池道場」を主宰し，その支部は全国55か所に広がりうねりとなっている。
私は，小学校教師を退職した今，全国の教室で授業をしています。笑顔あふれる教室もたくさんあるのですが，中には「硬くて冷たい雰囲気」の学級も残念ながらあり，とても気になります。教室の中の人間関係が希薄なのです。関係性が薄いのです。
教師と子ども一人ひとりがつながり，子ども同士がつながっていくと，教室は温かい雰囲気につつまれます。そのような教室になると，授業も変わってきます。一斉指導型の授業から，対話・話し合い型の授業へと変わってくるのです。学び合いが成立する教室へと成長するのです。
温かい人間関係づくりと授業づくりは，同時進行で進んでいくのです。
