1主体的に考え,対話を通して,深い学びへ。
道徳的問題について,自分との関わりで深く考えられるように教材を構成しています。
基本的な学習の流れ(1時間)
各教材の冒頭にテーマを示しています。
その時間で考えること(道徳的問題)を踏まえたうえで学習に入るので,テーマから
ぶれずに深く考えることができます。
1年p.86〜89 「『どうせ無理』という言葉に負けない」 ― 真理の探究,創造
Plus(各学年1か所)
メインの教材に関連した資料ページです。
教材の導入や終末で使うことで,教材内容の理解を助けたり,
各教科や自分の生活に広げて考えたりすることができます。
2年p.100~101 Plus 「外交官,杉原千畝と六千人の命のビザ」
1年p.136〜137 Plus 「星野富弘さんの歩み」
3年p.118〜119 Plus 「忘れてはいけないこと」
問題解決的な学習(各学年1か所,2時間扱い)
イラストや写真が中心の導入ページや,問題解決的な思考の流れを詳しく示したページを用意。無理なく学習を進められる構成になっています。
3年p.144~151 「その子の世界,私の世界」 ― 国際理解,国際貢献
1年p.96〜102 「その人が本当に望んでいること」 ― 思いやり,感謝
2年p.116〜121 「人間の強さ・気高さ」 ― よりよく生きる喜び
2いじめをしない,させない。いのちの重さを知る。
「いじめ」と「生命尊重」は,複数教材を組み合わせたユニット構成とし,
重点的に扱いました。多面的・多角的に考えるための工夫を盛り込んでいます。
いじめ問題対応ユニット「いじめのない世界へ」(各学年1か所,3時間扱い)
いじめを未然に防ぎ,いじめをしない、させない心を育むページです。
1つのテーマで3つの教材を組み合わせてユニットを作ることで,
いじめの問題を多面的・多角的に見られるよう工夫しました。
1年p.24~26 「いじめのない世界へ(1) いじめに当たるのはどれだろう」 ― 相互理解,寛容
2年p.22〜25 「いじめのない世界へ(1) 私のせいじゃない」 ― 公正,公平,社会正義
3年p.24〜27 「いじめのない世界へ(1) 無実の罪」 ― 公正,公平,社会正義
1年p.27~29 「いじめのない世界へ(2) 傍観者でいいのか」 ― 自主,自律,自由と責任
2年p.26〜29 「いじめのない世界へ(2) あの子のランドセル」 ― 自主,自律,自由と責任
3年p.28〜31 「いじめのない世界へ(2) ある日の午後から」 ― 自主,自律,自由と責任
1年p.30~34 「いじめのない世界へ(2) ふたつの心」 ― *複数内容項目
2年p.30〜31 「いじめのない世界へ(2) どんなことでも相談し合える仲間に」 ― *複数内容項目
3年p.32〜34 「いじめのない世界へ(2) いじめから目をそむけない」 ― *複数内容項目
生命尊重ユニット「いのちを考える」(各学年1か所,3時間扱い)
生命について,「有限性」「連続性」「偶然性」などの様々な側面から,
多面的・多角的に考えを深めることができます。
3年では生命倫理に関わる教材を取り上げています。
2年p.130〜135 「いのちを考える(1) 奇跡の一週間」 ― 生命の尊さ
1年p.56〜58 「いのちを考える(1) いのちって何だろう」 ― 生命の尊さ
3年p.66〜68 「いのちを考える(1) あなたはすごい力で生まれてきた」 ― 生命の尊さ
2年p.136~139 「いのちを考える(2) 妹に」 ― 生命の尊さ
1年p.59〜63 「いのちを考える(2) 決断!骨髄バンク移植第一号」 ― 生命の尊さ
3年p.69〜73 「いのちを考える(2) くちびるに歌をもて」 ― 生命の尊さ
2年p.136~139 「いのちを考える(2) 妹に」 ― 生命の尊さ
1年p.64〜65 「いのちを考える(2) あなたはひかり」 ― 生命の尊さ
3年p.74〜75 「いのちを考える(2) 人間の命とは―人間の命の尊さ・大切さを考える」 ― 生命の尊さ
3人間関係を築く。
役割演技や,体験的な学習を通して議論する教材を掲載しています。
ACTION!(各学年2か所)
役割演技や体験的な学習を主体とした,
グループエンカウンターのページです。
メインの教材と併せて行うことで,
教材のねらいをさらに深めることができます。
3年p.84〜87
「缶コーヒー」 ― 遵法精神,公徳心
メインの教材で,ねらいとする道徳的価値について学習します。
1年p.42〜45 「山に来る資格がない」 ― 節度,節制
1年p.90〜93 「席がえ」 ― 公正,公平,社会正義
2年p.61〜63 「許さない心」 ― 遵法精神,公徳心
2年p.87〜91 「震災の中で」 ― 勤労
3年p.128~131 「しあわせ」 ― 相互理解,寛容
3年p.88〜89
ACTION!「缶コーヒーをめぐるやりとりの場面をやってみよう」
役を交代しながら3人の登場人物の立場に立って演じてみることに
よって,それぞれの気持ちを自分との関わりで深く考えたり,自分
の考え方や感じ方に改めて気づいたりすることができます。
1年p.46〜47 ACTION!「もし,あのときにもどれるのならば」
1年p.94〜95 ACTION!「くじ引きの後の場面をやってみよう」
2年p.64〜65 ACTION!「『きまり』を守る社会を創るために,あなたにもできること」
2年p.92~93 ACTION!「お弁当のことで文句を言われた場面をやってみよう」
3年p.132~133 ACTION!「おたがいの『ちがい』を認め合おう」
探究の対話「p4c(ピーフォーシー)」(1年)
p4cは「philosophy for children」(子供のための哲学)の略です。
対話を通して他者と問いを共有し,さまざまな視点から考えを深めていく活動です。
先生も含め,そこにいる全員が同じ立場で安心して話したり,
考えをめぐらせたりすることを目指します。
「コミュニティボール(毛糸でつくられたボール)を持っている人だけが話せる」などの
ルールに沿って行います。
1年p.102 「探究の対話『p4c(ピーフォーシー)』をしてみましょう。」
話し合い活動や思考の質を高める,授業支援ツールを用意しています。
(各学年 巻末付録)
心情円
教材中の登場人物や自己の心の葛藤を、2つの色の割合で表す道具です。言葉では表現しにくい微妙な心情や思考の変化を可視化することにより,自分の中にある揺れ動く気持ちとの自己対話が可能となります。また,他の人の心情や考えも可視化されるため,より活発な話し合いを行うことができます。
みんなで意見を書こう(ホワイトボード用紙)
ホワイトボード用のペンを使うことで,何度も書いたり消したりすることができます。
意見を書きとめたホワイトボード用紙を黒板に貼り出し,意見を交流するなどといった
使い方ができます。
1〜3年 巻末 「ホワイトボード用紙」
この資料は,平成31年度中学校教科書の内容解説資料として,一般社団法人教科書協会「教科書発行者行動規範」に則っております。