4年 p.98〜99
例えば、四枚のイラストを使って,
子供たちが自らストーリーを組み立てていく,新しい活動も。
多面的・多角的に考えることって,何だろう?
さまざまな方法を提案しています。
読み物教材とは異なった形式の、新しい教材を開発しました。さまざまな活動の中でアクティブに議論させることを促し、子供たちの多様な考えを引き出します。教材をそのままたどれば「考え、議論する道徳」の授業が組み立てられるなど、先生の指導しやすさにも配慮しています。
1年 p.70〜72「23 みつけて みよう」
[伝統と文化の尊重,国や郷土を愛する態度]
低学年の子供を引き込むゲーム的要素を組み入れて、「伝統と文化の尊重、国や郷土を愛する態度」を扱います。見開きのタウンマップにあるジグソーパズルを組むと、「町の自慢の場所」が完成。そこから、自分たちの郷土の誇るべき点について、考えを広げていきます。
2年 p.123〜125「35 まる子の かぞくへの しつもん」
[家族愛,家庭生活の充実]
さくらももこさんの描き下ろしイラストによる、漫画「ちびまる子ちゃん」の、おなじみの家族が登場。まる子と対話しながら家族への質問を考える、「家族愛」の教材です。さまざまな家庭環境があることにも配慮して、教材化しました。
問題解決的な学習に対応した教材「問題を見つけて考える」を、
三年生以上に掲載しています。
4年 p.103「問題を見つけて考える
『家族のことどう思っている?』」
4年 p.104〜106「24 お母さんのせいきゅう書」[家族愛,家庭生活の充実]
「いじめをしない、許さない心」
を育てる教材「いじめのない世界へ」を全学年に掲載しています。
道徳が「特別の教科 道徳」として教科化に至ったきっかけの一つが、深刻な「いじめ問題」です。
編集委員会では、この問題と向き合いながら「道徳の教科書で何ができるか」を考えぬきました。
「新訂 新しい道徳」では「いじめ問題」に特化したユニット「いじめのない世界へ」をご提案します。
ユニット「いじめのない世界へ」
「いじめのない世界へ」は、三つの要素から成るユニット式の教材です。
ユニットの導入ページです。イラストや言葉、文章から成り、子供たちに「これからいじめについて考える」という示唆を与えます。
いじめを直接的に扱った教材です。
いじめを直接的には扱わず、ねらいとする道徳的価値にせまることで「いじめをしない、許さない心」を育てる教材です。
複数時間にわたり、いじめのことを深くじっくり考えることができます。
間接的な教材を組み込むことで、「いじめをしない、許さない心」をさまざまな道徳的価値によって下支えしていくことができます。
三年の例
※「直接的教材」と「間接的教材」の掲載順は学年によって違います。
とびらページで「楽しいクラスをつくるのは、だれだろう?」と児童に問いかけます。楽しいクラスをつくるのは、ほかでもない自分だという意識を持って、一つ目の教材に入ります。
3年 p.29「いじめのない世界へ
『楽しいクラスをつくるのは,だれだろう?』」
楽しいクラスづくりを妨げるものとしてのいじめ問題を真正面から取り上げて、「いじめは許されない」ということを改めて確認します。とびらページにあった問いかけとも絡めて、児童が当事者意識を持てるようにします。
3年 p.30〜32「6 しょうたの手紙」[よりよい学校生活,集団生活の充実]
最初はあいちゃんを疎ましく思う気持ちがあった主人公ですが、協力し、助け合うことで友情が芽生えます。この気持ちの変化を当然のこととして受け止めるのではなく、最初のマイナス感情が言動次第ではいじめに発展しかねなかったことに注目することで、いじめの間接的教材になります。
3年 p.33〜36「7 いいち,にいっ,いいち,にいっ」[友情,信頼]
人との関わりの中で考えることができる学習活動ページ「出会う・ふれ合う」を
全学年に二か所ずつ掲載しています。
1年 p.28〜29「9 うかんだ うかんだ」
[希望と勇気,努力と強い意志]
1年 p.30〜31「がんばりシール」
四年では、福祉体験活動との関連を図りながら、「親切、思いやり」の内容項目を学習する教材を掲載しました。
4年 p.18〜20「3 なにかお手つだいできることはありますか?」[親切,思いやり]
学年段階や行事・体験活動の時期などを考慮して、教材を配置しています。