教科書・シラバスのご紹介

理科改訂 新編物理基礎

検討の観点と内容の特色

改訂 新編物理基礎

教番
2東書 物基312
Word
項目 観点

内容の選択・程度

  • *学習指導要領の教科の目標を達成するため必要な教材が適切に用意されているか。
  • *基礎的・基本的事項の理解や習得のための適切な配慮がなされているか。
  • *発展的な内容の取り扱いに対する適切な配慮がなされているか。
  • ○高等学校理科学習指導要領の「目標」「内容」及び「内容の取扱い」に示された事項のすべてについて不足なく取り上げている。
  • ○各節の導入に到達目標となる疑問文が配され,生徒が見通しをもって学習することができる。また編扉には,その疑問文に対して学習前後で取り組む工夫があり,生徒が自身の成長を実感できるようになっている。
  • ○写真やイラストなどで生徒に親しみを持たせると同時に,物理的思考のヒントをさりげなく指示するなど,理解の助けとして大いに役立つ。
  • ○探究や実験は,学習する内容と関連づけて扱う一方,学校の実情や生徒の興味・関心に合わせて実施できるように,いくつかのタイプ(探究,観察実験,ちょこラボ)に分けるなど,工夫が行き届いている。
  • ○「 発展的な学習内容」には,「発展」マークを付し,必修の学習内容と明確に区分けしている。
項目 観点

組織・配列・分量

  • *内容の組織・配列は,学習指導を有効に進められるように考慮されているか。
  • *分量は学習指導を有効に進められるように考慮され,精選されているか。
  • *中高の接続に対する配慮がなされているか。
  • *弾力的な取り扱いに対する配慮がなされているか。
  • ○「 1編 物体の運動とエネルギー(力学)」,「2編 さまざまな物理現象とエネルギー(熱,波,電気,エネルギー)」の2編構成で,簡潔にまとめられており,無理のない分量になっている。
  • ○各編は,内容のまとまりや順序性,生徒の関心や興味を考慮した章構成となっており,全52節に分け,個々の内容を押さえながら,順を追って学習が進められるようになっている。例えば,1編1章「直線運動の世界」1節「速さ」A項「時間と位置の関係(運動の表し方)」B項「運動を具体的に表す(速さ)」など。
  • ○中学校理科との関連も重視し,中学校の学習内容が「中学校で学んだこと」として示されている。
  • ○各節の内容が,見開き2ページで完結しているので,指導順序の入れ替えもしやすく,大変使いやすくなっている。
  • ○「 発展」は,程度・分量とも,過度な負担とならないように配慮している。
項目 観点

表記・表現及び指導に対する工夫や配慮

  • *学習意欲を高めるための配慮がなされているか。
  • *用語・記号の取り上げ方や記述のしかたは適切か。
  • *生徒の自学自習への配慮や工夫がなされているか。
  • *指導書や周辺教材での工夫や配慮がなされているか。
  • ○写真や図版を大きく見せるなど,生徒の学習意欲を刺激するのに最適である。また,ストロボ写真や連続写真など,実験や実習に直接役立つ配慮がなされている。
  • ○用語,記号は統一されており,記述のしかたも適切である。
  • ○重要用語や記号,中学入学以降に読みを習う漢字に振り仮名を付けるなど,初学者にも読み進めやすい配慮がなされている。
  • ○必要な箇所に,事故防止の注意マークを目立つように付している。
  • ○指導資料は「動画コンテンツ」,「デジタル板書」などのデジタル教材が充実しており,ICTを活用した授業にも対応している。
項目 観点

印刷・造本上の配慮

  • *印刷の鮮明さ,活字の大きさ,行間,製本などは適切か。
  • *環境保全や生徒の多様な特性に対して配慮しているか。
  • ○製本は針金を使用せず接着剤で製本してあり,金属を使用しないことによるリサイクル性を重視している。
  • ○用紙には再生紙を,インキには植物油インキを使用している。
  • ○図版等の色遣いがカラーユニバーサルデザインに配慮されている。また,本の中心までページを開く製本を採用するとともに,領域ごとのツメ,視認性の高い振り仮名など生徒が使いやすくなる工夫がしてある。
項目 観点

総合所見

  • *上記観点からみた,全体的・総合的な当教科書の特徴。
  • ○基礎,基本を大切にした図解中心の教科書である。内容は,物理が実感としてわかり,面白く,興味・関心をもたせる工夫のある教科書である。
  • ○論理的思考を育む例題,問い,解答解説など,自学自習できるように工夫された教科書である。

ページトップへ