教科書・シラバスのご紹介

数学新数学シリーズ

検討の観点と内容の特色

改訂 新数学I

教番
2東書 数I319
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項目 観点

内容の選択・程度

  • *学習指導要領の教科の目標を達成するため必要な教材が適切に用意されているか。
  • *基礎的・基本的事項の理解や習得のため適切な配慮がなされているか。
  • *発展的な学習内容の取り扱いに対する適切な配慮がなされているか。
  • ○基礎的・基本的な事項を過不足なく取り上げ,例・例題を参考にすれば問題が解ける,問題を解くことによって数学的な思考力・表現力が育成されるなど,学習者の意欲を喚起するように編集が工夫されている。
  • ○各項の冒頭に「ねらい」,例の前には何のための問題なのかを明記する一文を設け,目的意識をもって学習に取り組めるように配慮されている。
  • ○各ページ右段に,その問題を解くために必要な公式,知識,注意すべき内容を取り上げた「側注」を設け,基礎的・基本的な知識や技能が確実に定着するように工夫されている。
  • ○ページの右段には,適宜「ここに注意!」で正答と典型的な誤りを併記してその解説を記述し,注意を喚起して正しい理解に至るように工夫されている。
  • ○「1章 数と式」では,整式は,文字式の表し方の規則の知識が必要であるので,その直前で「文字を使った式」が扱われている。(p.14~16) 乗法公式の文字に文字や数が入ることがわかるように,△や○で表した公式が例14に示されている。また,「数学ミュージアム」というコーナーでは乗法公式を利用して数の計算が簡単にできる工夫を取り上げ,乗法公式のよさを紹介している。(p.22,23) 因数分解のたすきがけの方法では,3パターンの失敗例を取り上げ,注意を喚起するように編集されている。(p.26) 1次不等式の直前で「1次方程式」を扱い,関連する既習内容を確認できるように配慮されている。(p.36~37) 章末の6項で「2次方程式とその解き方」が扱われている。(p.46~48)
  • ○「2章 2次関数」では,2次関数の限られた範囲での最大値・最小値は,定義域によってグラフの形状が変わり,最大値・最小値も変化することが重要なポイントであるため,2つの定義域が例題2で扱われている。(p.74) 2次不等式では,因数分解できる2次式が正や負(等号も含む)になる場合の例7・例題4,解の公式を用いて解く場合の例題5,2次の係数が負の場合の例題6など,いろいろな場合が扱われている。(p.78~80)
  • ○「3章 三角比」では,中学校で学んだ三角形の相似条件や三平方の定理を用いることが多いので,それらを1項「三角形」として,タンジェントの直前で復習できるように配慮されている。(p.86~87) 三角比の相互関係では,三平方の定理による解法も,本文で丁寧に扱っている。(p.96~97)
  • ○「4章 集合と論証」では,背理法を用いた証明は,2の平方根が無理数であることを既知のものとして証明する例題を,節末の「チャレンジ」で扱っている。(p.123)
  • ○「5章 データの分析」では,四分位数と箱ひげ図は,データの散らばりぐあいをとらえるために,四分位数や四分位範囲,そして箱ひげ図が有用であることを丁寧に解説し,それらを用いてデータの特徴や傾向が比較できるように配慮されている。(p.132~133) データの相関関係では,5人の読書時間と読んだ本の冊数の相関係数を求める例8が理解できることを目標に,正と負の相関関係が比較できる図解や実データをもとにした相関係数の説明がなされ,相関関係の概念や相関係数の求め方が理解しやすいように丁寧に扱われている。(p.136~139)
  • ○課題学習は,学習内容と実生活との関連が十分に図られており,生徒の興味・関心を高める数学的活動を重視した課題が扱われている。(p.150~152)
項目 観点

組織・配列・分量

  • *内容の組織・配列は,学習指導を有効に進められるように考慮されているか。
  • *分量は学習指導を有効に進められるように考慮され,精選されているか。
  • *中高の接続に対する配慮がなされているか。
  • *弾力的な取り扱いに対する配慮がなされているか。
  • ○学習指導要領に示された「内容」と「内容の取扱い」に準拠していて,生徒の実態に即した必要かつ十分な内容が適切に組織・配列されている。
  • ○導入は数学的活動を取り入れた具体例から入り一般化されており,数学学習の意義や有用性を重視した構成になっている。また,学習のねらいが明確に示されている。
  • ○序章では,プレリュードとして,中学校の基礎計算に加え,小学校の計算の復習も扱い,高校数学にスムーズに移行できるように配慮されている。(p.4~11)
  • ○巻末には,関連するこれまでに学んだ重要事項がまとめられている。
  • ○各節や項の導入で中学校の復習を取り上げるなど,中学校までの学習が未消化な生徒に配慮されている。
  • ○やや高度な内容は「チャレンジ」とし,生徒や学校の実態に応じて臨機応変な取扱いができるよう編集されている。(p.49,123)
項目 観点

表記・表現及び指導に対する工夫や配慮

  • *学習意欲を高めるための配慮がなされているか。
  • *用語・記号の取り上げ方や記述のしかたは適切か。
  • *生徒の自学自習への配慮や工夫がなされているか。
  • *指導書や周辺教材での工夫や配慮がなされているか。
  • ○大判(B5判)でかつ見開き2ページ構成と,見やすく,学習しやすいように編集されている。
  • ○全編を通して本文の理解を助けるように,図,イラスト,写真が多用されている。
  • ○本文は,文節の区切りで改行されており,文章が読み取りやすくなっている。
  • ○色を適切に使い,視覚的に内容理解をサポートするように配慮されている。
  • 〇用語・記号は統一されており,記述の仕方も適切である。
  • ○本文の問の側注には,必要に応じて節末の「復習問題」などにある類題へのリンクが示されていて,自学自習や生徒一人ひとりの実態に応じた問題練習ができるように配慮されている。
  • ○各節末の「復習問題」では,問題の右横に関連する内容の本文ページと例や例題の番号を明記し,解けなかったときには本文にフィードバックできるように配慮されている。
  • ○各章末の「章のまとめ」では,学習した重要事項が確認できるようになっている。
  • ○巻末解答には,本書内で扱われているすべての問題に対する解答が掲載されており,自学自習できるよう配慮が行き届いている。
  • ○教科書を支援する指導書や周辺教材などが充実しており,指導しやすい教科書である。
項目 観点

印刷・造本上の配慮

  • *印刷の鮮明さ,活字の大きさ,行間,製本などは適切か。
  • *環境保全や生徒の多様な特性に配慮がなされているか。
  • ○活字は鮮明で読みやすく,写真,イラストなども鮮明で効果的である。
  • ○製本は堅牢で,開きやすい様式である。
  • ○図やグラフの色使いなど,色覚特性への配慮を含むユニバーサルデザインとなっており,全ページにわたって配色を工夫するなど,だれもが見やすい紙面になっている。
  • ○本文の用紙には再生紙と植物油インキを使用し,地球環境や資源に及ぼす影響も考慮されている。
項目 観点

総合所見

  • *上記観点から見た,全体的・総合的な当教科書の特徴
  • ○必要事項をコンパクトにまとめ,大判(B5判)のメリットを効果的に活用した紙面構成,例・例題を参考にすれば問題が解けるよう○必要事項をコンパクトにまとめ,大判(B5判)のメリットを効果的に活用した紙面構成,例・例題を参考にすれば問題が解けるようにした構成上の工夫など,全体を通して問題が解けることで数学の楽しさが体感できるように編集された教科書である。にした構成上の工夫など,全体を通して問題が解けることで数学の楽しさが体感できるように編集された教科書である。

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