教科書・シラバスのご紹介

国語精選古典B(古文編・漢文編)

検討の観点と内容の特色

精選古典B(古文編・漢文編)

教番
2東書 古B331・332
Word
項目 観点

内容の選択・程度

  • *学習指導要領の教科の目標を達成するために必要な教材が適切に用意されているか。
  • *「国語総合」での学習をふまえ,古典についての理解や関心を深めることができるように配慮されているか。
  • ○「古典としての古文と漢文を読む能力」が育成できるように,教材は厳選され,バランスよく配列されている。主要ジャンルの重点学習を徹底するとともに,古典についての理解や関心を深めることができるように配慮されている。
  • ○古文編では,各時代・ジャンルの代表的な教材が採録されており,古典を読む能力の基礎を培うことができる。また,発展的な教材やコラム等も幅広く採録し,古典についての理解や関心を深めることができる。
  • ○漢文編では,史話・詩文・思想などを中心に,定評教材が選ばれており,適切である。
  • ○手引きには,教材を的確に理解するための設問が吟味されて,示されている。
項目 観点

組織・配列・分量

  • *内容の組織・配列は,学習指導を有効に進められるように考慮されているか。
  • *分量は学習指導を有効に進められるように考慮され,精選されているか。
  • *弾力的な取り扱いに対する配慮がなされているか。
  • ○古文編・漢文編の2分冊構成であり,現場の多様な指導実態に対応し,指導しやすく扱いやすい。また,各分冊の構成は,二か年履修に対応してⅠ部とⅡ部に分かれており,生徒の発達段階を考慮したものとなっている。教材の配列も系統的である。
  • ○教材間の関連を重視した配列が心がけられており,古典についての理解を深めることができる。
  • ○手引きの「語句と表現」では,教材と関連した古典文法・漢文句法についての設問が用意されており,学習効果が上がるように工夫されている。脚注欄の脚問や,重要古語・重要句法,附録の「古文重要語句索引」「漢文句法・重要語のまとめ」などもあり,重要なポイントを適宜確認できるようになっている。
  • ○教材のバランス・分量は,古典を読む能力の育成の面から見て適切である。
  • ○古文編・漢文編ともに,Ⅱ部に配列した教材の多くや参考教材などにより,生徒が古典についての理解を深めるための配慮がなされている。
項目 観点

表記・表現及び指導に対する工夫や配慮

  • *学習意欲を高めるための配慮がなされているか。
  • *用語・記号の取り上げ方や記述のしかたは適切か。
  • *生徒の自学自習への配慮や工夫がなされているか。
  • *指導書や周辺教材での工夫や配慮がなされているか。
  • ○古文編・漢文編ともに,学習内容と関連づけて古典への理解を深めるコラム「古文の窓」「漢文の窓」が置かれている。また古文編には「古典芸能への誘い」も採録されている。更に,資料性の高い写真・図版が適切に掲載されている。特に「古典参考図録」は資料性が高く,生徒の古典学習に対する意欲が高められるように工夫されている。
  • ○用語・記号は統一されており,記述の仕方も適切である。
  • ○巻末には「古文重要語句索引」「漢文句法・重要語のまとめ」などの附録が用意されており,生徒の自学自習に役立てることができる。
  • ○指導書や周辺教材などが充実しており,指導しやすく学習しやすい教科書である。
項目 観点

印刷・造本上の配慮

  • *印刷の鮮明さ,活字の大きさ,行間,製本などは適切か。
  • *環境保全や生徒の多様な特性に配慮がなされているか。
  • ○活字は鮮明で美しく,文字の大きさ,行間も適切で読みやすい。写真,挿し絵も鮮明で効果的である。
  • ○製本は堅牢である。
  • ○図の色使いなどは,色覚特性への配慮を含むユニバーサルデザインとなっており,全ページにわたって配色が工夫されており,見やすい紙面になっている。
  • ○本文の用紙には再生紙と植物油インキが使用されており,地球環境や資源に及ぼす影響も考慮されている。
項目 観点

総合所見

  • *上記観点から見た,全体的・総合的な当教科書の特徴
  • ○古文編・漢文編とも,質的に優れた教材が選択されており,分量も妥当である。また,教材の配列にもきめ細かな配慮がなされており,古典としての古文と漢文を読む能力の育成に適した教科書である。

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