- ○各領域の配置は,学習指導要領と一致していて,学習指導要領の改訂の主旨に合致している。
- ○第1章のタイトルを「自分らしい人生をつくる」として主体的な学習を促すところから始めている。また,最後の第9章を「生活を設計する」とし,学習の総まとめを行い,高校卒業後の人生に生かせるようにしている。
- ○写真や図,グラフなどの資料が極めて充実し,生徒の主体的な学習を促すのに適切かつ十分な情報量が盛り込まれているため,教科書だけで効果的な学習が進められる(p.14-15,46-47,92-93,138-139,192-193ほか)。
- ○調理実習では,「お弁当」,「丼物」や「パスタ」(p.163-165),など,生徒の生活に生かしやすい題材例と,家族の食事として和洋中の献立(p.168-173)とを取り上げ,各料理の「応用例」も示すなど,バリエーションが豊富である。また,高校生に不足しがちな野菜料理などに目を向けさせるため,野菜や乾物を使った料理だけを集めた見開きを設けている(p.166-167)。
- ○「持続可能な社会の形成」のために,生活と環境の関わりを全体的にとらえられるように記述したページ(p.120-127)と,衣食住の側面から学び,考えるページを設けている(p.178-181,216-219,240-245)。
- ○「キャリア教育」と関連させられるように,巻頭に「人生の主人公として生きる~キャリアを見つめる~」(p.12-13),各領域末に「私と仕事」のページを設け(p.89,254ほか),いろいろな職業の人からのメッセージや生き方の紹介を掲載している。
- ○小中高の系統性を重視し,「小学校,中学校の学習とのつながり」(p.3)を掲載し,かつ基礎技能の定着を図るために,「調理実習の基本」(p.158-161)や「被服製作の基本」(p.205-207)を取り上げている。
- ○「TRY」として,高校生の実践例(p.39,181,219ほか)や,実習,実験(p.195,200ほか)を取り上げているので,より実践的・体験的に学ぶことができ,必要に応じて弾力的な扱いができるように配慮されている。
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