6日本の製鉄所の省エネ技術は世界一
ムダのない鉄づくり!
りん
え? 何だろう。
パピー
それは省エネルギーであること。まず製鉄所がとても地球にやさしいんだ。
みなと
あんなに大きな施設なのに地球にやさしいの?
パピー
鉄を1トンつくるのに消費するエネルギー量を比較してみると、なんと日本の省エネ技術は世界一。エネルギーの使用量が少なければ、それだけ地球温暖化の原因といわれる二酸化炭素の排出量も少なくなるよね。
りん
でも、どうやって省エネを実現しているんですか。
パピー
日本の製鉄所では、コークス炉や高炉、転炉などから発生するガスを回収して、そのガスをすべて発電などに再利用しているよ。海外では、このガスが十分に利用されていない製鉄所もあるんだ。さらに製鉄所で使った水も90%以上を再利用。このような省エネ設備は、ほとんどの製鉄所で設置されているんだ。
みなと
ムダの無い鉄づくりをしているんだね。
考えよう!
下のグラフは、日本の省エネ技術に関するグラフだよ。どんなことが分かるかな。
国際協力による省エネ貢献
りん
でも、それだけ環境にやさしい技術があるのだったら、もっと広げられればよいですね。
パピー
その通り! 実はこのような日本の技術や設備は、海外の製鉄所の省エネ技術の向上に貢献しているんだ。
みなと
そうなの?
パピー
これまでに各国が導入した日本の省エネ設備による二酸化炭素の削減効果は、2023年(令和5年)度の時点で約7,886万トンに達している。とくに中国、韓国、インド、ブラジル、といった国に日本の技術は広く導入されているよ。
高機能な鉄による省エネ貢献
パピー
ただ、日本の鉄鋼の省エネは製鉄所だけにとどまらないんだ。
みなと
それはどういうこと?
パピー
先ほど日本の鉄の品質が世界トップレベルという話をしたよね。例えば高張力鋼板を使うことによって、自動車の重さは軽くなり、その分、少ないガソリンや電気で走れるようになる。同じように、船や電車などでも高張力鋼板が省エネに役立っている。また、電気をつくるためのボイラーでは高温・高圧にたえ発電効率を高める種類の鉄が、電圧を変えるための設備である変圧器ではエネルギー効率を高める種類の鉄が、省エネに役立つ。このように、日本の高機能な鉄の製品が世界中で使われることで、2024年にはおよそ3,500万トンもの二酸化炭素排出削減に貢献したんだ。
パピー
環境にやさしい鉄の開発だけでなく、世界ナンバーワンの省エネ技術をさらに向上させるための研究も行っている。すぐれた製品や省エネ技術を世界に普及させることにより、地球規模での温暖化対策にも積極的に取り組んでいるんだ。







日本の鉄鋼がいかにすぐれているか分かったかな。でも、それ以外にもすぐれたところがあるんだよ。