道徳のこと。 ぜひ,ご一緒に。
 道徳Q&A
中学校道徳授業に役立つ20の質問

Q15

道徳科における多様な指導方法にはどのようなものがありますか?

A15

生徒が問題意識をもち,主体的に考え,話し合うこと
ができるように工夫した指導方法を取り入れます。

発問の工夫

 発問をするときは,道徳的行為を題材とした読み物教材など,中心となる教材を用いることが一般的です。そして,教師による発問は,生徒が自分との関わりで道徳的価値を理解したり,自己を見つめたり,物事を多面的に考えたりするための,思考や話し合いを深める重要な鍵となります。そこで,単に登場人物の心情理解に偏ったり,教師と生徒の一問一答に終始したりしないようにすることが大切です。
 そのためにも,それぞれの発問に対して生徒の予想される反応や切り返しの発問,補助発問などを準備することが大切です。

話し合いの工夫

 話し合いは,生徒相互の考えを深める中心的な学習活動です。生徒は,他の生徒の発言を聞くことにより,物事を多面的に考えたり,自己の考えをいっそう深めたりすることができます。
 話し合いを効果的に進めるには,座席の配置を工夫したり,ペアでの対話やグループによる話し合いを取り入れたりすることも効果的です。
 グループによる話し合いを取り入れる際には,中心発問のみに限定したり,話し合いを活発にするためで,結論を出すためではないことを意識させたりすることが必要です。

書く活動の工夫

ワークシート (例) 

 書く活動は,生徒が自ら考えを深めたり,整理したりする機会として,重要な役割をもちます。ただし,話し合い活動の時間を確保するためにも,書くことに終始しないように,書く内容を精選する必要があります。
 今後,生徒の学習の深まりや振り返りなどでの効果や評価における活用を考えると,ワークシートのファイル化や道徳ノートの活用がいっそう進むと思われます。
 次のワークシートは,生徒自らが自己の道徳的変容を感じ取るためのものです。

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