道徳のこと。 ぜひ,ご一緒に。
 道徳Q&A
中学校道徳授業に役立つ20の質問

Q5

道徳教育推進教師は
どのような役割を果たせばよいのでしょうか?

A5

道徳教育のリーダーは校長,道徳教育推進教師は
コーディネーターとしての役割を果たします。

道徳教育推進教師とその役割は

 道徳教育推進教師は,平成20年3月改訂の『中学校学習指導要領』から「道徳教育の推進を主に担当する教師」として記載され,『中学校学習指導要領解説 総則編』(平成29年7月,以下『解説総則編』)には,「道徳教育推進教師については,その職務の内容に鑑み,校長が適切に任命するとともに,学校の実態に応じて人数などに工夫を加えるなどの創意工夫した対応が求められる。」とあります。
 道徳教育推進教師の役割については,『解説 総則編』に次の事柄が示されています。

・ 道徳教育の指導計画の作成に関すること
・ 全教育活動における道徳教育の推進,充実に関すること
・ 道徳科の充実と指導体制に関すること
・ 道徳用教材の整備・充実・活用に関すること
・ 道徳教育の情報提供や情報交換に関すること
・ 道徳科の授業公開など家庭や地域社会との連携に関すること
・ 道徳教育の研修の充実に関すること
・ 道徳教育における評価に関すること など

道徳教育推進教師は,学校の道徳教育をコーディネートする役割をもつと言えます。

重視される役割は,計画・公開・研修

 道徳教育全体計画・全体計画各教科等編(仮称)・道徳科の年間指導計画は,全教師が協力して作成することによって,道徳教育や道徳科への教師の意識を高め,共通理解を深め,全教師による一貫性のある道徳教育を可能にします。その協力体制を築くことは道徳教育推進教師としての大きな役割です。
 道徳科の授業を公開することは,保護者や地域の方々の道徳科の授業や生徒の考え方への理解を深めることになるとともに,ゲストティーチャーとしての授業参加や地域教材の開発,職場体験活動など,保護者や地域の方々の協力を得るきっかけになります。その計画立案も道徳教育推進教師が担うことになります。
 道徳教育を推進する上で,教師の道徳教育についての意識を高める研修は重要です。しかし,校内研修は多岐にわたり,道徳教育研修会を何度も行う余裕はありません。そこで,事前に道徳科の授業を行い,授業実践をもとにした研修会を実施します。また,他の教師と授業を参観し合い,教材の取り扱いや指導方法について学年会や教科会などで話し合うなど,効率的な研修体制を整備することも重要な役割です。

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