第3回 東書フォトコンテスト結果発表

東書フォトコンテスト賞

東書フォトコンテスト賞写真
  • 季節風
  • 石川県立穴水高等学校       天野 勝広

 小 学校の社会領域「気候」で利用する。
冬になるとシベリアからの季節風が,日本海側に雪をふらせる。能登半島にある,海に連なる斜面にある棚田,千枚田にも強い季節風が吹く。
そこに生えている一本の木は,厳しい風にさらされ真っ直ぐ上に成長できない。
しかし,形は曲がっても季節風に負けず,逞しく生きている。

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自然科学部門賞

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自然の虹(主虹)は,観察者から見て太陽の反対側に視半径約42°で円を描くようにできる。しかし,実際に観察できる虹は地表面があるために,太陽高度が0°の時,最大で半円形となる。
 今回,娘と「360°の虹をつくってみよう」ということになり実験をしてみた。
水道のホースの先に水滴の大きさを変えることできるシャワーヘッドを取り付け,水滴が大きく広がるように水をまき,脚立の上から眺めると・・・・360°の虹を見ることができた!虹の中に娘を入れて記念写真。

社会科部門賞

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 今でも奥能登には4つの製塩場がある。揚浜式塩田で作る塩はミネラルが豊富でおいしい。この夏は当地も猛暑が続き生産が3倍になったときく。

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社会科部門 奨励賞

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  • 間垣の里
  • 埼玉県立三郷特別支援学校 森住 雄一
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《社会科部門奨励賞 全体についての講評》

@祭りの写真(豊穣の祭り・路地裏の世界一・炎暑のエピローグ)について
昭和42年に発生した羽越大水害をきっかけにして,村をあげて「たいしたもんじゃ祭り」を興したという画期的なイベントを取り上げたもので,村の人々の切なる願いがにじみ出ている。このようなアイデアも素晴らしいが,カメラのアングルも秀逸である。さらなる発展に期待をかけたい。

A間垣の里
ちょっと見ると単純な写真のようだが,冬の強風を避けるために竹を割って作った間垣なる垣根がよく写されており,土地の風土がよく理解される。人の動きが入ってくるとさらに趣が深まるであろう。

自然科学部門 奨励賞

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  • 鏡池の構造土(3枚組み写真)
  • 群馬県立北毛青少年自然の家 増田 和明
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《自然科学部門奨励賞 全体についての講評》

@増田さんの鏡池の構造上は地学部門の組写真ですが,中のヒメミズニラは絶滅危惧種は珍しいということで生物・生態部門に選ばれました。
A諸井さんの「新潟中越地震」は組写真のうち3点が選ばれました。断層に沿った被害の様子が生々しく撮られていました。
B中村さんの気孔の実験は光によってアルミホイールで葉を覆うと導管の中の色水の通路がはっきり結果がわかるというユニークな点が注目されまいた。
C森山さんの静電気の実験はだれしも体感したくなりますね。
D原澤さんの海のクワガタは,もう少し生態を調べてみてください。
E本田さんのシオヤアブは大きなトンボを捕まえています。興味深い写真です。

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児童・生徒 最優秀賞

児童・生徒 最優秀賞写真

 野生のメダカがいるのは,県内で数箇所になってしまいました。その中の1箇所で,メスがタマゴを抱いて泳いでいるところを撮ることができました。

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児童・生徒 優秀賞

児童・生徒 優秀賞写真

 セイヨウタンポポの茎の一部が分かれて,葉の形になりかけていました。細胞の分化に異常があったのでしょうか。

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児童・生徒 優秀賞写真

 お父さんと,カブトムシのさなぎを捕まえに行きました。
枯れ葉の山を掘っていくと,本当に蛹が出てきました。

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総評

問題意識を持ち,写真で表現する

 写真を撮る前に,テーマをしっかりと設定することが大切です。偶然とれたものを応募するよりも,撮影の前にじっくりと考えてみましょう。考えることを省いてしまうと,社会科も理科も,自分は何が伝えたいのかが薄くなってしまいます。下準備をして,撮影に取り組んでみてください。きっといい作品が撮れるはずでしょう。

[フォトコンテスト アドバイス]

*人物・生物や植物などが,写真の中でどのような働きをしているのか。そのあたりにも注意を向けてみてはいかがでしょう。 動きのある作品が撮れるのではないでしょうか。

いつもテーマを持って活動していれば,仮に,「偶然にもその瞬間」がきたとしても,撮りたい瞬間をうまくとらえることができるようになるはずです。

審査員紹介

益田 宗
益田 宗(ますだ・たかし)
1932年東京都生まれ。東京大学名誉教授。元東京大学史料編纂所所長。国立歴史民俗博物館名誉教授。日本文化史専攻。「大日本古記録」等の編纂に携わる。また,東京書籍の小学校社会科,高校日本史教科書の編集委員を長年務めたほか,「小学校社会科学習事典」(文英堂)等も編集。
谷川 彰英
谷川 彰英(たにかわ・あきひで)
1945年長野県生まれ。筑波大学理事(附属学校教育局教育長),大学院教授。教育学専攻。東京書籍の小学校生活科,社会科教科書の編集委員。「社会科理論の批判と創造」(明治図書),「柳田國男 教育論の発生と継承」(三一書房),「地名の魅力」(白水社),「京都 地名の由来を歩く」「東京・江戸 地名の由来を歩く」(ともにKKベストセラーズ)「大阪『駅名』の謎」(祥伝社黄金文庫)等著書多数。
加藤 勝彦
加藤 勝彦(かとう・かつひこ)
1946年埼玉県生まれ。写真家。日本広告写真家協会会員。東京書籍の生活科,社会科等の教科書の写真撮影を多数担当。日本広告写真家協会会員賞,インターナショナルフォトエキジビションミラノ,同バルセロナ入選等受賞。写真集「Cruising in the Breeze」はBritish motor industry Heritage Trustに永久保存。
田中 肇
田中 肇
長年にわたってアマチュア研究者として,花と昆虫との関係を探る花生態学に取り組んできた。その研究業績が評価され,1999年10月に第1回日本花粉学会学術賞を,2004年4月には第34回吉川英治文化賞を受賞。『昆虫の集まる花ハンドブック(文一総合出版)』『花の顔』(山と渓谷社),『花と昆虫がつくる自然』(保育社)など,著書多数。
邑田 仁
邑田 仁
東京大学大学院理学系研究科教授,同附属植物園(通称:小石川植物園)園長。植物分類学を専門とし,主にアジア地域の植物多様性や維管束植物の構造について研究している。アジアの熱帯・亜熱帯地域や小笠原諸島など各地で現地調査を行い,標本や生植物を収集して,遺伝子解析と形態比較による植物の系統分類を行う。また,植物園を活用し,植物の多様性の保全を進めている。
高家 博成
高家 博成
元多摩動物公園昆虫飼育係長,東洋大学非常勤講師。農学博士。昆虫形態学の研究に携わり,多摩動物公園昆虫館の飼育員として教育活動にも精力的に取り組んできた。『ふしぎ・びっくり!?こども図鑑 むし』(学習研究社)や『写真で見る世界のクワガタ&カブトムシ大図鑑』(PHP研究所)『ころちゃんはだんごむし』(童心社)など,昆虫図鑑や写真集・絵本・紙芝居などの著作・監修多数。

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