第3回　東書フォトコンテスト賞

季節風
石川県立穴水高等学校　天野勝広

撮影年月日 2010年9月24日
撮影場所石川県輪島市白米

応募者解説

小学校の社会領域「気候」で利用する。冬になるとシベリアからの季節風が、日本海側に雪をふらせる。
能登半島にある、海に連なる斜面にある棚田、千枚田にも強い季節風が吹く。
そこに生えている一本の木は、厳しい風にさらされ真っ直ぐ上に成長できない。
しかし、形は曲がっても季節風に負けず、逞しく生きている。

講評

季節風を写真にすると、この作品になるのかと思わせるほどのできです。
この土地・環境の厳しさ、そして背景の風による白波、１本の木の形、天候が曇り（のためにできた）木の黒さでより強い季節風を感じます。
「撮影上の工夫」でISO800とありますが、低感度で（木などの周囲の）動きを止めないで、ブレや動き（の流れ）を作るのもおもしろいと思います。
（写真はぶれてはいけないと思いがちですが）「よいブレ」というものもあります。