教科書・シラバスのご紹介

家庭家庭基礎

検討の観点と内容の特色

家庭基礎

教番
2東書 家基311
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項目 観点

内容の選択・程度

  • *学習指導要領の教科の目標を達成するため必要な教材が適切に用意されているか。
  • *基礎的・基本的事項の理解や習得のため適切な配慮がなされているか。
  • ○学習指導要領の主旨を踏まえ,必要かつ十分な内容を適切に扱っている。
  • ○基礎的・基本的な学習内容の確実な修得のために,本文中の重要語句をゴシック体にしたうえ振り仮名を振り,さらに色文字(青色)を使って強調している。
  • ○各章のはじめに章の学習内容を概観する文章があり,各節のはじめには「学習のポイント」(p.14,80ほか)が示されているので,学習内容の見通しを持つことができる。
  • ○「ホームプロジェクト」の内容が巻頭(p.4-9)に配置されているため,家庭科の学習のガイダンスとして,自分の生活に引き付けて,問題解決的な学習を行うように意識付けができる。また,各領域末(p.58,150ほか)に「テーマが探せるチャート式」が設けられ,生徒の興味・関心に沿った実践を行いやすい。
項目 観点

組織・配列・分量

  • *内容の組織・配列は,学習指導を有効に進められるように考慮されているか。
  • *分量は,学習指導を有効に進められるように考慮され,精選されているか。
  • *中高の接続に対する配慮がなされているか。
  • *弾力的な取り扱いに対する配慮がなされているか。
  • ○各領域の配列は,学習指導要領と一致していて,学習指導要領の改訂の主旨に合致している。
  • ○第1章のタイトルを「自分らしい人生をつくる」として主体的な学習を促すところから始めている。また,最後の第9章を「生活を設計する」とし,学習の総まとめを行い,高校卒業後の人生にも生かせるようにしている。
  • ○写真や図,グラフなどの資料が極めて充実し,生徒の主体的な学習を促すのに適切かつ十分な情報量が盛り込まれているため,教科書だけで効果的な学習が進められる(p.14-15,36-37,84-85,134-135ほか)。
  • ○調理実習では,「丼物」や「パスタ」(p.110-111),「お弁当」(p.113)など,生徒の生活に生かしやすい題材例を取り上げ,応用がきくような例も示している。また,高校生に不足しがちな野菜料理に目を向けさせるため,野菜や乾物を使った料理を集めた見開きを設けている(p.116-117)。
  • ○「持続可能な社会の形成」のために,生活と環境の関わりを全体的にとらえられるように記述しているページ(p.185-189)と,衣食住の側面から学び,考えるページとを設けている(p.118-121,144-147,164-167)。
  • ○「キャリア教育」と関連させられるように,巻頭に「人生の主人公として生きる~キャリアを見つめる~」(p.12-13),各領域末に「私と仕事」のページを設け(p.71,169ほか),いろいろな職業の人からのメッセージや生き方の紹介を掲載している。
  • ○家庭科で取り上げられる課題について,深く考え,自分の意見をまとめたりすることを促す内容を掲載している(p.10-11)。
  • ○小中高の系統性を重視し,「小学校,中学校の学習とのつながり」(p.3)を掲載し,かつ基礎技能の定着のために,「調理実習の基本」(p.106-109)や「手縫い」(p.149)を取り上げている。
  • ○「TRY」として,高校生の実践例(p.31,121,147ほか)や,実習,実験(p.137,142ほか)を取り上げているので,より実践的・体験的に学ぶことができ,必要に応じて弾力的な扱いができるように配慮されている。
項目 観点

表記・表現及び指導に対する工夫や配慮

  • *学習意欲を高めるための配慮がなされているか。
  • *用語・記号の取り上げ方や記述のしかたは適切か。
  • *生徒の自学自習への配慮や工夫がなされているか。
  • *指導書や周辺教材での工夫や配慮がなされているか。
  • ○判型が大きい(AB判)ことを生かし,側注にも図やグラフ資料が豊富に掲載されているため,生徒の学習意欲を高め,楽しく学習を進められる。
  • ○判型が大きくなったことで見開きを開いた状態に保てるため,必要なページを見ながらノートを取るなどの自学自習が進めやすい。
  • ○用語・記号は適切に取り上げられ,問題なく学習を進められるよう配慮されている。
  • ○全体にやさしい色使いにすることで,落ち着いて学習が進められる。
  • ○学習に必要な指導書や学習ノートなどの周辺教材が豊富に用意されており,学習を進めるための工夫や配慮がなされている。
項目 観点

印刷・造本上の配慮

  • *印刷の鮮明さ,活字の大きさ,行間,製本などは適切か。
  • *環境保全や生徒の多様な特性に配慮がなされているか。
  • ○イラストや写真は鮮明で,見やすい(p.34-35,42-43,⑤-⑥ほか)。
  • ○カラーバリアフリーに取り組むボランティア団体の協力を得て,配色や色に関わる表現を点検し,色覚の特性にかかわらず見やすい紙面にしている。
  • ○本文の文字書体は「ユニバーサルデザインフォント」(p.76)を使っているため,くっきりと読みやすい。
  • ○製本は堅牢で,長期の使用に十分耐える。
  • ○裏表紙に,名前記入欄を設けている。
項目 観点

総合所見

  • *上記観点から見た全体的・総合的な当教科書の特徴
  • ○写真,図,イラストなどの資料が極めて豊富であり,生徒の学習意欲が高まるとともに,資料が適切に配置されているので学力向上に資している。
  • ○生徒が現在及び将来にわたって生きる力を身に付け,自分らしい生活を創造するのに適した教科書となっている。

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