編集長が答える数学 教科書活用Q&A
「新しい教科書の構成はどうなっている?」「ICTを有効に使うには?」「どんな観点でどんな評価をする?」…など、日々生徒たちと向き合いながら、数学の素晴らしさを伝えるべくご尽力されている先生方の疑問に、『新編 新しい数学』編集長がお答えします。
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Q1
生徒それぞれに合った問題やQRコンテンツがほしい…
問題数とQRコンテンツ数はどれくらいですか?
A個に応じて活用できる、豊富な問題やQRコンテンツをご用意しました
問題数は、3学年合計4593問(授業時数配当外を含む)です。つまずきの解消から基礎・基本の定着、活用問題など、さまざまな種類の問題を扱っているので、生徒一人一人の習熟度に合わせて選ぶことができます。QRコンテンツ数は、3学年合計1752コンテンツです。導入動画やシミュレーションをはじめ、多様なコンテンツを用意しています。問題数、QRコンテンツ数の詳細は、パンフレットp.67または添付のPDFをご覧ください。
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Q2
教科書サブタイトルやページ右下にある…
MATH CONNECTってなんですか?
A「数学のつながり」を意味する『新編 新しい数学』のコンセプトです
数学はつながりの教科だと考えています。学習した内容をもとに新しい内容を見いだしたり、発展させたりする「数学と数学のつながり」。数学が身近にあって、その有用性を感じられる「日常や社会と数学のつながり」。「数学のつながり」を示すページには、のアイコンを配置しています。ぜひ「数学のつながり」を見つけてみてください!
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Q3
せっかくならICTを効果的に…
QRコンテンツはどうやって開きますか?
A教科書紙面右下にある「二次元コード」を読み取ってください
教科書紙面右下の二次元コードから、専用ページにアクセスできます。また、左側注には、QRコンテンツを用意していることを示す「マーク」がついています。「マーク」の下には、「動画」、「シミュレーション」、「フラッシュカード」、「ヒントと解答」などのコンテンツの種類を示しています。一斉指導、家庭学習など場面によって使い分けてください。各学年の教科書p.2-3には「デジタルコンテンツの使い方」が載っていますので、ぜひご覧ください!
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Q4
学びに向かう力を見取るには…
評価にいかせる仕掛けやページはありますか?
A学びのふり返りとレポートの扱いを充実させました
評価にも活用できる「ふり返りレポート」を各章末に用意しています。また、これまでの学習で働かせた数学的な見方・考え方をふり返り、これからの学習でも働かせられることを意識できる「数学の目でふり返ろう」や、レポートの参考となる「レポートにまとめよう」を活用することで、自ら学びを切り拓き、主体的に学習に取り組む態度をレポートに顕在化できるようにしています。
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Q5
数学の良さを伝えたい…
「見方・考え方」をどのように取り上げていますか?
A「見方・考え方」の価値を実感できる構成にしました
本文では「マーク」で見方・考え方を引き出したり、学びをふり返って見方・考え方を意識づけたりできるようにしています。また、節で働かせた見方・考え方は節末「学びをふり返ろう」で、深い学びのページの問題解決で働かせた見方・考え方は「大切にしたい見方・考え方」でふり返り、数学の良さを実感できるようにしています。
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Q6
中学校数学との出会いの場…
1年0章では何を扱いますか?
A算数で学んだ「九九表のきまり」から始まります
小学校算数とのつながりを大切にし、1年0章の導入では九九表のきまりを見いだす活動から「素因数分解」につなげます。「素因数分解」は自然数の範囲で考えるため、負の数を学習する前に扱うことで、混乱が生じないようにしています。また「累乗の指数」を使った表し方も0章で扱うことで、より指導がしやすいようにしています。
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Q7
2次方程式の指導の順序は…
2次方程式の解法の配列にはどのような意図がありますか?
A章のつながりと、1年からの学びのつながりを大切にしました
3年2章で平方根を学習し、直後の3章「2次方程式」ですぐに「平方根の考え」をもとにした解法を扱えるようにしています。また、1年の方程式で学んだ「左辺にxを含む項、右辺に数の項を移項する」という考え方をもとに、「平方根の考え」を使った解法へと思考がスムーズにつながることを意図しています。
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Q8
多様な学び方に対応したい…
例や問の解説動画がないのはなぜですか?
A学び方が多様化する今だからこそ、先生の指導を大切にしたいと考えています
授業のなかで扱われることの多い例や問は、知識・技能の習得をサポートするフラッシュカードやシミュレーションを充実させています。また、生徒の理解度に差ができやすい章末問題には、会員制Webサイト(有償)『みんなにもっとNIMOT!』で、解説動画を用意しています。
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Q9
今まで「,」だったけれど…
「,」(カンマ)が「、」(テン)に変わっているのはなぜですか?
A全教科で表記をそろえ、生徒が違和感なく学習できるようにしました
令和4年に文化庁から発表された「公用文作成の考え方(建議)」に則り、「,」を「、」に変更しました。数学の表記として変更できない点の座標を表す場合は、「(a, b)」のように引き続き「,」を用いています。