編集長が答える書写 教科書活用Q&A
教科書の活用についてよくお問い合わせいただく質問と回答を掲載しています。
更新は適時おこなっていますので、お困りの問題を解決する際にお役立てください。
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Q1
毛筆の練習をさせるだけでよい?
書写の授業はどのように進めればよいのでしょうか?
A「新しい書写」では、授業展開を3ステップで示しています
「新しい書写」では、「①見つけよう」→「②確かめよう」→「③生かそう」という三段階で学習を進めることを基本としています。①書くときのポイントである「書写のかぎ」を見つけ、②毛筆で書くことによって確かめ、③ほかの文字へと生かします。単元で学習することが明確になり、取り組みやすくなると考えられます。
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Q2
自分の字に自信がなく、毛筆指導が苦手です
筆の動かし方を伝えるには、どうしたらよいでしょうか?
A教科書に掲載した淡墨の文字や、運筆動画が参考になります
教科書には、大きな教材文字のほかに、朱墨と薄墨の2色を使った、淡墨の文字を掲載しています。淡墨の文字は、筆の穂先の通る部分が朱色、それ以外の部分が薄いグレーで表されており、筆の動かし方の参考になります。また、全ての教材文字に、QRコンテンツとして運筆動画を用意しています。教室前方の電子黒板など大きな画面で動画を再生すると、どのように筆を動かすのかがより分かりやすくなります。
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Q3
書写でもテスト対策はできる?
学力調査や入試への対策として、どのような工夫がありますか?
A知識面の理解度を測る、「書写テスト」を用意しています
各学年にある「書写テストに挑戦!」のページでは、学力調査や入試問題をもとに作成したテスト問題を掲載しました。実際に問題を解くことで、書写における学力を向上させます。QRコンテンツにも補充問題を用意しており、タブレット等を使って繰り返し学習することができます。
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Q4
学級に左利きの生徒がいます
左利きの生徒にも学びやすいように、どのような工夫がされていますか?
A左利きでもきちんと文字が見えるよう、教科書の書き込み欄を工夫しています
左側に教材文字、右側に書き込み欄がある場合、左手で文字を書こうとすると、自分の手で教材文字が隠れてしまいます。「新しい書写」では、左手で書いても教材文字が隠れないように、教材文字を上に、書き込み欄を下に配置するなど工夫しています。さらに、教師用指導書には、左利きの生徒への指導に関する教師向けの動画をご用意しています。
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Q5
毛筆の準備やかたづけに時間がかかります
生徒が準備やかたづけのやり方を確かめる際に、役立つものはありますか?
A教科書紙面とQRコンテンツで、準備やかたづけについて解説しています
教科書p.8-9では、用具の置き方や、後かたづけなどについて写真も併せて掲載しています。また、QRコンテンツでは、用具の置き方、筆の準備、筆のかたづけ方について、具体的な手順を動画で詳しく解説しています。
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Q6
学んだことを日常生活で活用してほしい
書写の授業を生活に生かすために、どのように工夫していますか?
A書写の学びを生活に生かす単元「生活に広げよう」や巻末資料「書写活用ブック」を設定しています
「生活に広げよう」では、身近な活動を題材に、書写で身につけた力をどのように生かすか考えます。「書写活用ブック」では、手紙やポスターなど、教科の学習や生活に役立つさまざまな書式の具体例を掲載しています。書写の学びを生かす場面や状況、生活の中における具体例を示すことで、書写で学んだことを日常生活に生かせるよう工夫しています。