編集長が答える歴史 教科書活用Q&A
教科書の改訂ポイントやQRコンテンツの活用方法についてQ&A形式でお答えします。
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Q1
課題解決的な学習を実践するために
経験の少ない先生が参考にすることができる、授業づくりのヒントはありますか?
A教科書と指導書で徹底サポート!
単元を貫く「探究課題」(章の問い)の設定から解決にいたる流れを、「問い」を軸に構造化しました。1時間ごとの学習課題と探究課題をつなぐ「探究のステップ」(節の問い)を設けることで、段階を踏んでスムーズに探究課題を解決できる構成になっています。
また、教師用指導書として「指導編(朱書)」を新規発行します。教科書の展開に沿って、学習の流れや本時の要点、QRコンテンツの活用のポイントが分かるため、経験の少ない先生も安心してご指導いただけます。 -
Q2
課題を追究したり解決したりする学び方
「歴史的な見方・考え方」はどのように示されていますか?
Aマークで分かりやすく
「歴史的な見方・考え方」を働かせる視点の例はで示しました。資料の読み取りや協働的な活動のコーナーなどに登場します。また第1章1節「歴史をとらえる見方・考え方」(教科書p.10-15)では、通史の学習を始める前に、働かせる視点の例を対話的な活動を通して習得できるようになっています。
例: -
Q3
資質・能力を育成する3つの柱
3観点の評価に資する工夫はありますか?
A学習のまとめに評価の観点を明示しました!
単元の学習のまとめを「確かめよう」「ふり返ろう」「深めよう」の3つの段階に分け、それぞれ「知識」「思考・判断・表現」「主体的に学習に取り組む態度」を示し、評価の観点との関連を確認しやすくしました。
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Q4
学習指導要領は変わらないけれど…
改訂で紙面を大きく変更した箇所はどこですか?
A学習のまとめのページを大幅に見直しました
まとめの活動のページでは、評価の観点を明示したほか、探究のステップ(節の問い)、探究課題(章の問い)の解決のフォローを拡充しました。探究のステップ(節の問い)の解決では、問いの解決を目的とした知識の確認によって、また探究課題(章の問い)の解決では、思考ツールを使った対話的・活動的な学びによって、問いに迫っていきます。問いを軸にした課題解決的な学習によって、時代全体を大観することができるようになりました。
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Q5
1人1台端末環境は実現したけれど…
ICTをもっと日常的に活用したい!
A普段使いできるQRコンテンツが盛り沢山!
単元の導入では「導入クリップ」、本文ページでは「チェック&トライ」、まとめでは「ワードチェック」や「思考ツール」など、ほぼ毎時間、授業で普段使いできるQRコンテンツを用意しました。授業の流れに沿って無理なく自然に扱うことができ、操作方法も至ってシンプルです。ぜひお役立てください!
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Q6
生徒への負担軽減のために
教科書の重さや厚さ、情報量について、生徒への配慮はされていますか?
A教科書内容を精選し、QRコンテンツを充実させました!
内容を精選し、令和3年度教科書よりも8ページ削減し、かつ独自に開発した丈夫な軽量用紙を使用することで、重量と情報量の両面で生徒への負担を軽減しました。また、学習の流れのなかで使えるQRコンテンツを充実させ、紙の教科書と併用できるようにすることで、従来よりも学習効果が高まるよう工夫しています。