編集長が答える家庭 教科書活用Q&A
多様化する社会の中、教育現場においてもさまざまなことが求められるようになりました。
「新編 新しい技術・家庭 家庭分野」は、学習する生徒だけでなく、家庭分野の指導に不慣れな先生や授業準備に日々追われる先生など、誰にとっても分かりやすく、使いやすいことを目指して編集しました。
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Q1
新任の先生や専科外の先生が増えています
家庭分野の指導に不慣れな先生を支える工夫は?
A授業の流れが見える紙面で安心!サポートも充実しています
教科書は、授業が組み立てやすい見開き構成です。学習課題を明示し、導入からまとめの活動まで、授業の流れが見える紙面に統一しました。また、実習では、QRコンテンツの基礎技能動画が活用できます。 さらに、教師用指導書には、授業展開に沿って解説した「指導編」や家庭分野の基本をまとめた「入門編」などがあります。
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Q2
年々増加する食物アレルギーのある生徒
食物アレルギーにはどのように配慮していますか?
A注意を促すマークとコラムを新設しました
食物アレルギーの原因となる特定原材料8品目、特定原材料に準ずるもの20品目にはマークを付けて注意喚起をしています。また、食物アレルギーに関するコラムを新設し、全ての生徒に食物アレルギーの危険性や食物アレルギーのある人への対応を考えられるようにしています。教師用指導書には、代替食品も掲載予定です。
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Q3
災害に備え、対応できる生徒の育成
「防災教育」はどのように扱っていますか?
A家庭分野ならではの生活に根差した防災教育を目指しています
防災・減災に関する内容を充実させ、「防災」マークを付けて示しました。
また、起こりうる自然災害に備えるための住空間の整え方を調整する学習や活動を取り上げています。QRコンテンツ「防災・減災手帳」では、災害への備えをまとめたり、避難所までのルートを記入したりして、自分や家族のための防災・減災手帳を作ることができます。 -
Q4
「問題の発見、課題の設定」が難しい……
問題を見つけやすくする工夫は?
A編の扉ページに問題の発見のヒントを掲載しました
新しくなった各編の扉ページでは、ダイナミックな写真で生徒の興味を引きます。写真の中に登場するキャラクターのせりふは問題発見・課題設定のヒントになります。また、編を通しての課題設定の記入欄を設け、自分の知りたいことやできるようになりたいことを記入することで、生活の課題と実践へとつなげます。
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Q5
SDGsと関連させて指導したい
「SDGs」はどのように扱っていますか?
ASDGsに関連する内容の記述を充実させました
各編末には「持続可能な社会」について考える章を新設し、各学習内容と持続可能な社会の構築を関連させました。巻末には家庭分野の学習とSDGsとの関わりを振り返るページを新設しました。また、脚注には学習内容に関する生活の中の豆知識「せいかつメモ」を掲載し、SDGsに関連する内容にはSDGs17 のアイコンを付しています。
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Q6
学びを深め、未来につなげる
「キャリア教育」はどのように扱っていますか?
A家庭分野の17名の「プロに聞く!」でメッセージを掲載しています
将来や社会とのつながりを感じられる「プロに聞く!」では、家庭分野の学習に関わる職業に就く17名のかたからの学習を深めるアドバイスや中学生へのメッセージを掲載しました。
学習を深めるだけでなく、将来への見通しを持たせることで、学習への意欲を高めます。