てくてく えいごりら ~全国の授業見学レポート~

えいごりらが全国の学校を訪問し,
授業の様子や取り組みをレポートします!

第13回 第14回  

第14回 2019年3月22日 
山形県庄内町立余目第四小学校

みなさん,こんにちは。えいごりらです。
今日は山形県庄内町の余目(あまるめ)第四小学校にやってきました。

庄内町は人口約2万人。平成の大合併で「余目町(あまるめまち)」と「立川町(たちかわまち)」が合併し,平成17年7月に発足しました。明峰「月山」を水源とする立谷沢川と最上川の流域にあり,周囲には庄内平野が広がっています。清流が田を潤し,その恩恵を受けて「はえぬき」や「つや姫」など,日本一の米の産地として有名な地域です。

余目第四小学校は庄内町にある5つの小学校の一つで,開校42年目。田んぼに囲まれたのどかな小学校で,148名の児童が学んでいます。

「人を愛する」「ものを愛する」「学問を愛する」の「三愛精神」を校訓に,学校教育目標である「自ら学び,心豊かで,たくましく生きる子供」をめざしています。

さて,本日紹介する5年1組は男子9名,女子18名の明るく楽しいクラスです。外国語の授業には,今年度から本格的に取り組んでいます。

4月に外国語活動をスタートした時点では,恥ずかしいから話さない,手を挙げない,反応がない,あっても日本語だけ,という状況だったとのこと。それが1月現在では,英語の授業にも慣れはじめ,反応するスピードや数が多くなってきました。自信を持って大きな声で,積極的に手を挙げる児童が増えているそうです。

担任の古原大嵩(こはらひろたか)先生は新採2年目! 中高大とバレーボールの選手として活躍し,全国大会にも出場したスポーツマンで,児童に大人気の先生です。特技は運動すること,歴史を語ること,美味しいものを食べることなのだとか(笑)。

英語は「単語や文法を暗記する教科」という感覚が強く,学生時代はあまり好きではなかったそうです。そのため,子供たちには英語で話す楽しさを体験させたいと思っているとのこと。「子供と共に成長・前進」を目標に,日々子供たちの前に立っています。

そんな古原先生と一緒に授業を行うのは,外国語支援員の小野寺理恵先生です。理恵先生はオーストラリアの幼稚園で,現地の先生のアシスタントをしながら英語を学習してきました。

幼稚園では絵本の読み聞かせや,歌,ダンス,ごっこあそびなどを園児と一緒にしながら,楽しい毎日を過ごしたのだとか。その経験が,現在の授業におけるフォニックスやリズム遊びなどに大変役立っているそうです。子供たちが楽しく,英語のシャワーをたくさん浴びて,「わかった!」「できた!」「言えた!」が自信になるよう,日々の指導案を考えています。

なお,外国語の授業はEnglish Roomで行います。English Roomには季節の掲示資料や,外国のさまざまな写真が掲示されており,児童が外国に興味を持てるような工夫がなされています。

今年はテキサス州からの留学生と交流したり,ハロウィンやパジャマパーティを行ったりするなど,さまざまな異文化体験のイベントを楽しみました。また,カナダのサンタさんに手紙を送る,昼の英語放送を行うといった取り組みにも挑戦しています。非日常のわくわくするような体験を通して,児童自身が英語を学ぶ理由を意識するようになり,学ぶ意欲も高まったそうです。

また,5,6年生が授業で発表するために作ったポスターを掲示しています。それを見た下の学年の児童には,「来年はこんなことをするんだ」「こんな難しいことも言えるようになるんだ」といった憧れの気持ちが育っているとのこと。

校内の廊下や階段にも「月の単語」や「曜日の単語」を貼り,日ごろからたくさんの英語が目に入るようにしているそうです。

さて,今日の授業は『We Can! 1』Unit 8“What would you like?”の1/8時間目。本時は既習の“What do you want?”を復習するとともに,食べ物の単語を導入します。

まずは,全体で大きな声で挨拶をしてから,Smile,Eye contact,Clear voiceなど,コミュニケーションのルールを確認していきます。

“Don’t be afraid of making mistakes!”もとても大切ですね!

次に,前の時間に学習した果物の名前をカードで復習します。“Let’s say fruit’s name!”

“apple, strawberry, lemon, …”
児童も大きな声でついていきます。

続いて,担任の古原先生と支援員の理恵先生が“What do you want?”を使い会話をして,『Hi, friends! 1』 Lesson 6で習った表現を確認します。

古原先生: What do you want, Rie sensei?
理恵先生: I want grapes!
古原先生: OK, you want grapes. Here you are.
理恵先生: Thank you, Kohara sensei.

普段から,復習では既習表現をたくさん使い,単語だけではなくフレーズで聞かせることを意識しているのだとか。

さて,ここから今日の本題に入っていきます。Today’s goal「いろいろな食べ物の言い方を知ろう。」を確認した後,『We Can! 1』のデジタル教材を使って,Let’s Watch and Think 1の映像を視聴します。

世界各国の人物が登場し,フィッシュアンドチップス,ケバブ,ピロシキ,エスカルゴなど,自国の食べ物を紹介します。先生方は情報を補足しながら児童を支援。イラストの中の売り子が着ている民族衣装についても,さらっと紹介します。

続いて,ピクチャーカードを使って食べ物の言い方を導入。“Let’s say food’s name!”

pizza, spaghetti, stake, …
果物の単語と同じように,言い方を練習します。

慣れてきたら,今日のメインの活動の「カルタゲーム」を行います。長椅子に3名が座り,『We Can! 1』巻末の食べ物カードを使って,先生が読み上げる食べ物を取り合います。

児童が“What do you want?”と尋ね,先生が“I want pizza, please.”と読み上げます。ここでも単語だけではなく,フレーズで聞かせていますね!

クラスのみんなはカルタゲームが大好きで,先生の読み上げる声に注目しながら,真剣な表情で取り組んでいます。

最後に,取れた枚数を数えて優勝者を決めました。今日の活動はここまで!

授業の残り10分でふりかえりを行います。いろいろな発話内容をシートに記入して,楽しく学習内容をまとめます。

続いて,ふり返りシートを元に友達のよかったところを発表します。

児童1:  Manami san is great! clear voiceで良いと思いました。
Manami: Thank you!
友達にほめられたらお礼を言うことも大切ですね!

授業では,仲間づくりを意識して,日頃から児童同士で取り組む活動を多く取り入れているそうです。ふり返りシートに「普段はあまり話をしないクラスメートとも話をすることができた」「~~さんの好きなものが◯◯だなんて意外だった」などと書かれていることもあるのだとか。

英語での交流が友情を深めるきっかけになると良いですね! Good job!

校長の齋藤祐子先生によると,余目第四小学校では今年度(H30年度)から,本格的に外国語の学習を進めているそうです。担任の先生方は英語を指導することに大きな抵抗があったそうですが,外国語支援員の理恵先生と一緒に指導方法を研修しながら,少しずつ気持ちを和らげています。

月に一度指導に入るALTとの信頼関係も,少しずつ芽生えてきています。最近は放課後の職員室で,担任とALTの先生がちょっぴり英語の混じった「庄内弁」でコミュニケーションをしているのだとか。

児童もまた,初めての英語学習に少しずつ慣れ親しみ,楽しい活動の中で言葉を獲得しているとのこと。今年度は子供たちの「英語楽しい!」「ちょっと通じた!」「英語で話したい!」「書いてみたい!」という声をたくさん聞くことができて,すてきなスタートの年になったと語ってくださいました。

今回のレポートはこれでおしまい! 次回もお楽しみに!

(取材日:2019年1月30日)

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