募集要項
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以下のとおり入賞論文が決定いたしました。
-総合的な学習の時間-
地域との協働によるエージェンシーの育成
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本実践は、地域と協働しながら、児童主体の長期的なプロジェクト学習を通してエージェンシーの育成を目指した取り組みである。
まず、実行委員・実行委員長を選び、学年全体を複数の活動チームで分けることで、児童主体の組織作りを行った。1年目は、チームごとに、丸岡城のパンフレット、郷土料理研究、丸岡城の観光ボランティア等を自分たちで企画運営し実施した。また、全体運営は、実行委員中心に「まちづくりについて語る会」や、活動のまとめとして活動報告会を開催した。2年目は、チームの活動のブラッシュアップを行った。また、全国お城EXPOで発表することができた。
活動の前後で実施した児童の意識調査等で、自分たちで活動を考え、実行に移すことはエージェンシーの育成に有効であることがわかった。また、地域とのつながりを「総合的な学習の時間」を通して構築することで、地域の活動にも参画するようになり、地域と学校双方にとって意味のある取り組みとなった。
-学級活動-
自治的、自発的な学級文化の創造~3つの学級活動を柱として~
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受賞者は、子どもたちに必要な資質・能力として、よりよい人間関係を形成できるようにするとともに、一人一人が集団に埋没することなく、他者と協働しながら自治的、自発的な学級文化を創造できるような集団を形成することが喫緊の課題であると考え、実践に取り組んだ。
本実践では、学級集団づくり年間指導計画を作成し、教師が一年間を見通した学級像や子どもの姿を明確なものとした。また、年間計画に基づき、学級会、当番活動、認め合い活動の3つの活動を学級づくりの柱とした。一年を通じてこれらの活動に取り組んだ結果、3つの活動は学級づくりのシステムとして機能するようになった。そして、集団や自己の生活をよりよくするために話し合い、合意形成を図ったり意思決定したりする機会の増加につながっていった。結果的に、子どもたちによる自治的、自発的な集団活動になり、自分たちの思いや願いを実現するための行動化を促す取り組みとなった。
-学校経営-
防災宿泊行事を通して、学校・地域の活力を高める
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● 勤務校は大阪府高槻市の最北端に位置し、「豊かな自然に恵まれた環境と少人数のよさをいかし、地域と密接に連携しながら様々な教育活動を展開している学校」として、特認校制度を導入している小規模校である。同時に、創立150年の歴史の中で、地域に支えられながら、地域社会における文化拠点として重要な役割を果たし続けてきた学校である。過去に台風被害により地域につながる主要な道路が通行できなくなるなど、生活が大きな影響を受けた経験をふまえ、今年度から学校行事として防災宿泊学習(防災サマースクール)を実施した。学校を軸に関係人口を積極的に増やすことをねらい、学校、保護者、地域、大学生、行政が協働して企画・実行し、学校と地域に活力を生み出すことができた実践である。
-図画工作科-
児童と創る振り返りの手引き「めざせ!ふり返りの最上級者」活用
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-生活科-
生活科実践における「児童と飼育動物が共に生活する場」の可能性
-総合的な学習の時間-
持続可能な社会の担い手となる資質・能力を育む総合的な学習
-特別支援教育-
教師主体でデザインする生活単元学習の授業づくり研修
-社会科-
政治をもっと身近に~「本物」との出会いを通して~
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-教育全般- ●
勤務校は市内でも給食の残菜率が低い。しかし、給食巡回時にご飯やおかずを極端に減らしたり増やしたりする生徒が目についた。本来であれば、生徒全員が各個人に合った適量を摂取することで残菜がなくなることが望ましい。そこで、「集団での給食活動における個別最適な栄養摂取を目指した取組」を主題に設定し、給食における「ご飯」の適量摂取に対象を絞って実践を行った。
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-外国語科-
誰もができる 英語授業内多読 読める!楽しい!世界に!
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● 伝統的「読むこと」の読書方法は、精読が中心であった。これからの時代を生きる子どもたちは、多くの情報を素早く読み取り、概要を捉える必要があるため速読も重要となる。英語においても、授業内多読を行う必要性は多くの教員が感じている。勤務校の教員は、多読図書を用いて10分間の授業内多読を行う。生徒は自分で読む本を選択し、責任をもって読む。平易な英語で書かれ、同じ単語や表現が何度も繰り返し使われているので内容理解もしやすい。また、多読は異なる文化にふれ、知らない世界へ旅ができる時間として、生徒から絶大な支持を得ている。ほとんどの生徒が英語を「読むこと」を楽しみ、テストでも内容理解面で大きな成果を得た。授業内多読の取り組みは特別なものではなく、どの学校でも取り組むことが可能であり、多くの学校や生徒に広げたいという願いを込めた実践報告である。
-国語科-
近代文学作品の魅力を主体的に追究する学習者の学びの姿
-家庭科-
個のウェルビーイングと多様性を高める中学校家庭科の授業実践
-外国語科-
子ども・教職員・地域をつなぐ外国語科プロジェクト型学習
-数学科-
特別支援学級におけるICTを活用したUDL数学科授業の実践
-社会科-
図形言語で歴史の授業に革命を!
■審査委員(2024年度)
赤堀 侃司
東京工業大学名誉教授
市川 伸一
東京大学名誉教授
鹿毛 雅治
慶應義塾大学教授
高山 実佐
國學院大學教授
武内 清
上智大学名誉教授
種村 明頼
東京都教職員研修センター教授
元全国連合小学校長会会長
東原 義訓
信州大学名誉教授
藤井 斉亮
東京学芸大学名誉教授
松岡 敬明
前十文字学園女子大学教授
元全日本中学校長会会長
●第40回「東書教育賞授賞式挨拶 東京書籍代表取締役社長 渡辺能理夫 (984KB)
●第40回「東書教育賞」審査委員の講評・所感 (1,821KB)
●あとがき(公益財団法人中央教育研究所所長) (574KB)
東書教育賞は1984年、東京書籍の創立75周年を記念して設けられました。教科書の発行という公的な事業を行っている会社の社会還元という見地から、ここまで東京書籍を育てていただいた教育界への感謝の気持ちを込めて設置されたものです。
教育現場の地道な実践活動に光を当て、優れた指導法を広める橋渡しをお手伝いしようというものです。