「新しい道徳」は「質の高い多様な指導方法」に対応しています!

 平成28年7月に「道徳教育に係る評価等の在り方に関する専門家会議」(以下,「専門家会議」)の報告が出されました。その中で,道徳教育の質的変換を図るために「質の高い多様な指導方法」の確立が必要であるとされ,具体的な例が示されました。
 なかでも報告では,道徳における「主体的・対話的で深い学び」に関して,深い学びにつながる指導方法の例として,次の三つが示されています。
 「新しい道徳」は,この三つの指導方法に適した教科書です。ここでは,「専門家会議」の報告をもとにそれぞれの対応をご説明します。

1読み物教材の登場人物への自我関与が中心の学習

深い学びにつながる指導方法の例

 教材の登場人物の判断や心情を自分との関わりにおいて多面的・多角的に考えることを通し,道徳的諸価値の理解を深めることについて効果的な指導方法であり,登場人物に自分を投影して,その判断や心情を考えることにより,道徳的価値の理解を深めることができる。

平成28年7月「 『特別の教科 道徳』の指導方法・評価等について(報告)」
 (一部抜粋,表記変更)

新しい道徳

 全ての読み物教材のタイトルに,内容項目を子供に分かりやすい表現にした「学習のテーマ」を明示。

道徳的価値に関する内容の提示(教師の話や発問を通して,本時に扱う道徳的価値へ方向付ける。)

に対応しています。

3年 p.94

3年 p.94


 全ての読み物教材に,中心発問となる設問と,自分との関わりで考えを深められる振り返りの設問を明示。

登場人物への自我関与(教材を読んで,登場人物の判断や心情を類推することを通して,道徳的価値を自分との関わりで考える。)

振り返り(本時の授業を振り返り,道徳的価値を自分との関係で捉えたり,それらを交流して自分の考えを深めたりする。)

に対応しています。

3年 p.97

3年 p.97

青字部分は,「『特別の教科 道徳』の指導方法・評価等について(報告)」のうち「道徳科における質の高い多様な指導方法について(イメージ)」に対応しています。

2問題解決的な学習

深い学びにつながる指導方法の例

 児童一人一人が生きる上で出会う様々な道徳的諸価値に関わる問題や課題を主体的に解決するために必要な資質・能力を養うことができる。
 問題場面について児童自身の考えの根拠を問う発問や,問題場面を実際の自分に当てはめて考えてみることを促す発問,問題場面における道徳的価値の意味を考えさせる発問などによって,道徳的価値を実現するための資質・能力を養うことができる。

平成28年7月「 『特別の教科 道徳』の指導方法・評価等について(報告)」
 (一部抜粋,表記変更)

新しい道徳

 問題解決的な学習に対応した教材「問題を見つけて考える」では,必ず導入のとびらページを掲載。

問題の発見や道徳的価値の想起など

に対応しています。

3年 p.70 「もんだいを見つけて考える『よい友だちってどんな友だち?』」

3年 p.70 「もんだいを見つけて考える
 『よい友だちってどんな友だち?』」


 「問題を見つけて考える」の教材末尾には「考えるステップ」を設けて,学習過程に沿った話し合いをしながら考えを深めていきます。

問題の探求(道徳的な問題状況の分析・解決策の構想など)

探求のまとめ(解決策の選択や決定・諸価値の理解の深化・課題発見)

に対応しています。

3年 p.73

3年 p.73

青字部分は,「『特別の教科 道徳』の指導方法・評価等について(報告)」のうち「道徳科における質の高い多様な指導方法について(イメージ)」に対応しています。

3道徳的行為に関する体験的な学習

深い学びにつながる指導方法の例

 役割演技などの体験的な学習を通して,実際の問題場面を実感を伴って理解することを通して,様々な問題や課題を主体的に解決するために必要な資質・能力を養うことができる。
 問題場面を実際に体験してみること,また,それに対して自分ならどういう行動をとるかという問題解決のための役割演技を通して,道徳的価値を実現するための資質・能力を養うことができる。

平成28年7月「 『特別の教科 道徳』の指導方法・評価等について(報告)」
 (一部抜粋,表記変更)

新しい道徳

 学年冒頭のオリエンテーションページ「道徳の時間が始まるよ!」で,学習場面の例として役割演技の場面などを掲載。

問題場面の役割演技や道徳的行為に関する体験的な活動の実施など

に対応しています。

2年 p.6

2年 p.6


 教材の中には,劇の台本のような形式で,葛藤場面について考えるものもあります。

道徳的な問題場面の把握や考察など

に対応しています。

3年 p.44〜「 二つの声」[善悪の判断,自律,自由と責任]

3年 p.44〜「 二つの声」[善悪の判断,自律,自由と責任]

青字部分は,「『特別の教科 道徳』の指導方法・評価等について(報告)」のうち「道徳科における質の高い多様な指導方法について(イメージ)」に対応しています。