「新しい道徳」は「主体的・対話的で深い学び」を実現します!

 平成28年8月に出された「次期学習指導要領等に向けたこれまでの審議のとりまとめについて(報告)」(以下,「審議のまとめ」)で,道徳教育についても詳しく説明されています。その中で,「主体的・対話的で深い学び」の実現が強く言われており,「考え,議論する道徳」への質的転換に不可欠な学びであると強調されています。それぞれ,「審議のまとめ」に沿って,「新しい道徳」でどのように実現できるか,ご紹介いたします。

1主体的な学び

審議のまとめ

 「主体的な学び」の視点からは,児童生徒が問題意識を持ち,自己を見つめ,道徳的価値を自分自身との関わりで捉え,自己の生き方について考える学習とすることや,各教科で学んだこと,体験したことから道徳的価値に関して考えたことや感じたことを統合させ,自ら道徳性を養う中で, ……(略)…… また,年度当初に自分の有様やよりよく生きるための課題を考え,課題や目標を捉える学習を行ったり,学習の過程や成果などの記録を計画的にファイル等に集積(ポートフォリオ)したりすること等により,学習状況を自ら把握し振り返ることができるようにすることなどが考えられる。 ……(略)……

平成28年8月「次期学習指導要領等に向けたこれまでの審議のとりまとめについて(報告)」
 (一部抜粋,表記変更)

新しい道徳

 「新しい道徳」は,年度当初のオリエンテーションページと,まとまりごとに適宜自分を見つめる振り返りページが充実しています。見通しを持った学習で,主体的な学びを実現します。

4年 p.7〜 8「 ちょっとみんなで話し合ってみよう」

4年 p.7〜 8「 ちょっとみんなで話し合ってみよう」

4年 p.155〜「 学習のふり返り」

4年 p.155〜「 学習のふり返り」

2対話的な学び

審議のまとめ

 「対話的な学び」の視点からは,子供同士の協働,教員や地域の人との対話,先哲の考え方を手掛かりに考えたり,自分と異なる意見と向かい合い議論すること等を通じ,自分自身の道徳的価値の理解を深めたり広げたりすることが求められる。
 例えば,教材や体験などから考えたこと,感じたことを発表し合ったり,「理解し合い,信頼や友情を育む(友情,信頼)」と「同調圧力に流されない(公正,公平,社会正義)」といった葛藤や衝突が生じる場面について,話合いなどにより異なる考えに接し,多面的・多角的に考え,議論したりするなどの工夫を行うことや,日頃から何でも言い合え,認め合える学級の雰囲気を作ることが重要である。……(略)……

平成28年8月「次期学習指導要領等に向けたこれまでの審議のとりまとめについて(報告)」
 (一部抜粋,表記変更)

新しい道徳

 「新しい道徳」では,子供どうしの心の交流を促す「出会う・ふれ合う」で,対話的な学びの土台をつくります。更に,新しいタイプの教材で,「教材との対話的学び」が可能になります。

p.108〜109「 5年○組 心のサーブ」

p.108〜109「 5年○組 心のサーブ」

5年 p.65〜「 これって『けんり』? これって『ぎむ』?」[規則の尊重]

5年 p.65〜「 これって『けんり』? これって『ぎむ』?」[規則の尊重]

3深い学び

審議のまとめ

 「深い学び」の視点からは,道徳的諸価値の理解を基に,自己を見つめ,物事を多面的・多角的に考え,自己の生き方について考える学習を通して,……(略)…… 単に読み物教材の登場人物の心情理解のみで終わったり,単なる生活体験の話合いや,望ましいと分かっていることを言わせたり書かせたりする指導とならないよう留意し,道徳的な問題を自分事として捉え,議論し,探求する過程を重視し,道徳的価値に関わる自分の考え方,感じ方をより深めるための多様な指導方法を工夫することなどが考えられる。……(略)……

平成28年8月「次期学習指導要領等に向けたこれまでの審議のとりまとめについて(報告)」
 (一部抜粋,表記変更)

新しい道徳

 「新しい道徳」では,授業の流れや,児童の思考の過程を重視しています。「質の高い多様な指導方法」に適した教科書で,子供たちを深い学びへといざないます。

質の高い多様な指導方法については,次ページをご覧ください!