(万人)(年)0510152030-3920-2910-191900-0990-9980-8970-7960-6950-5940-4930-391820-29中国イタリアロシア・バルト諸国ドイツアイルランドイギリス 19世紀から20世紀にかけ,科学技術の飛ひ躍やく的発展,工業化の進展とともに,イギリスを先頭に自由貿易が展開するなか,人,もの,情報の動きが活発化し,世界各地は緊きん密みつに連動していく。そのようすについて,多様な面から考えてみよう。移民制限の風ふう刺し画(1893年) 5人の影に注目して,風刺の内容を考えてみよう。アメリカの雑誌に掲載された風刺画は,この時期の制限開始の内容と対応しているだろうか。 南米への移民をよびかけるポスター 明治維い新しん後に急速に人口が増加した日本からも,移民送出がおこったが,入にゅう植しょく地の条件は一般によくなかった。このポスターは大正時代末期のもの。スエズ運河の開通と東西間の移動距離の短縮 1869年に完成したスエズ運河は,アフリカ南なん端たんを迂う回かいせずにユーラシアの東西を海路で結んだ。19世紀末までは,機械的な動力と帆ほを併用した機き帆はん船せんが多いことに注目しておきたい。アメリカ合衆国への移民の出国(地域)別人数 移民に出る要因と,移民を受け入れる要因を考えてみよう。自由の女神をながめる移民たち 19世紀から20世紀にかけ,広大な西部開拓と工業化とが大きくすすんだアメリカは,移民には夢の地であった。 欧米諸国が経済を発展させ,軍事的に世界に進出するなかで,人々の移動のしかたは大きくかわった。19世紀後半からは,陸上には鉄道と運河が網あみの目のように広がり,海上では巨大な船せん舶ぱくが往来するようになった。世界は,郵便と電信によって結ばれるようになり,人間と商品と情報が大量に,また,すばやく移動するようになっていく。人々の国際的な移動が活発化したことによって,諸地域の状況はどのような変化をとげたのだろうか,各自で問いを立てて調べてみよう。人々の国際的な移動一体化していく世界への問い226| 一体化していく世界への問い226 18世紀後半から産業革リスを先頭に,19世紀に展が追求され,自由貿易界市し場じょうが一体的に形成さる地域や国が,商品市場料供きょう給きゅう地や資本投下先経済に組みこまれていっは,植民地拡大や勢力圏紀後半から世界各地で覇はいく。独自の変革をすす諸国もまた,こうした展かざるを得なかった。こ変へん容ようについて,資料をも(→p地中(万梱)0501001502002503001786-9026-3016-201806-1096-1800イギリスの原綿輸入量と グラフが変化している部世界の植民地分割と勢力0°イギリス領フランス領ドイツ領ロシア領オランダ領イタリア領スペイン領ポルトガル領日本領アメリカ合衆国領ベルギー領カナダチリアメリカアメリカ❹ 編の冒頭では多彩な資料をもとに問いを表現写真・グラフ・地図・文字史料など多彩な資料を掲載24
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