「詳解歴史総合」ダイジェスト版
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トロ大聖堂の祭さい壇だん(ヴァチカン市国) カトリック教会の総ピエトロ大聖堂は,1506年に大規模な改築が開始され,成した。改築には,建築家のブラマンテやミケランジェロまた,改築資金を集めるために教会が販売した免めん罪ざい符ふはル受け,宗教改革のきっかけとなった。■ロシア正教会の教会(ロシア) ビザンツ帝国の東方正教会がロシアに伝わり,ロシア正教会が成立した。写真は,モスクワの聖ワシリー教会。グラナダに殿。14世紀的な美しさくの建造物と■ヴェネツィアのサンマルコ大聖堂(イタリア) ヴェネツィアは地中海交易,特にイスラーム世界との交易で栄えた海洋都市国家だった。大聖堂のドーム型の屋根や入り口のアーチはビザンティン様式の特徴である。異文化との交流口絵─8■7建設中のエッフェル塔(1888年10月) エッフェル塔は,1889年のパリ万国博覧会のシンボルとして建設された。1889年はフランス革命100周年にあたることからも,人々の関心を集めた。■8赤坂離り宮きゅう(現迎げい賓ひん館かん赤坂離宮)と朝日の間 赤坂離宮は,調査・設計から12年の歳月をかけて完成したヨーロッパ風宮廷建築である。ルーブル宮殿に多くを学んだといわれている。■ニューヨークの摩ま天てん楼ろう 1913年に完成したウールワースビル。高さ241m,57階建ての,ゴシック様式の教会を連想させるデザインで,3年をかけて建てられた。■9黒田清せい輝き「湖こ畔はん」(1897年) 黒田清輝は,法律を学ぶために17歳でフランスに留学したが,フランス印象派の絵画に接して画家を志した。帰国して洋風美術団体である白はく馬ば会を結成するなど,西洋絵画の紹介に努めた。また,赤坂離り宮きゅうの室内装そう飾しょくに加わった画家の一人である。■クラシックコンサート すぐれた作曲家が数多くあらわれたヨーロッパでは,音楽が人々の間にも広く浸しん透とうしていき,19世紀後半には大規模なコンサートホールが建設され,オーケストラも結成された。■ドイツ留学時代の森鷗おう外がいと『舞まい姫ひめ』の自筆原稿 森鷗外(1862-1922)は22歳のとき,陸軍軍医としてドイツに4年間留学した。帰国後は軍医として勤務するかたわら,多くの作品を発表した。『舞姫』はドイツでの体験をもとに書かれた作品である。93,000応じ。博の手■2展示された大たい砲ほう ドイツの鉄鋼企業であるクルップ社は,パリ万国博覧会の機械館に遠距離射しゃ撃げきのできる最新の大砲を展示した。■3着物を着た女性の絵 パリ万国博覧会はパリ市民を中心にジャポニスム(日本趣味)のブームを引きおこした。特に浮うき世よ絵えは,万ばん博ぱく以前から印象派の画家たちに大きな影響を与えた。左はモネが妻をモデルに描いた「ラ・ジャポネーズ」(1876年)。■4鉄道開通 1872年,新橋・横浜間にはじめて開通した日本の鉄道は,各地で建設が進み,1889年には東海道線の新橋・神こう戸べ間が全通した。■5街灯点灯 1882年,銀座通りに電灯(アーク灯)の街灯が設けられた。人々はその明るさに驚き,毎夜,たくさんの見物人が集まった。文化」へのあこがれ・文化 ◆〈この時代の生活・文化〉各章末では,生活や文化を,資料性の高い写真と年表で取り上げます。23Point 2資料をもとに近現代史を「考える」生活・文化はビジュアルで。

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