38活用「R100=」とは何か? 曲線C:yx2= 上の点,11P]gにおける曲率半径を上の手順にしたがって求めてみよう。考察1手順 ① 曲線C上の点Pにおける法線lの方程式を求める。手順 ② 曲線C上の点,ttQ2]gにおける法線mの方程式を求める。手順 ③ 2直線l,mの交点Rの座標を tを用いて表す。手順 ④ 曲線C上で,点Qを点Pに限りな く近づけたとき,点Rはどのような点に近づくか。手順 ⑤ 点Pにおける曲率半径を求める。2025関数 yx2= 上の点,00]gにおける曲率半径を求めてみよう。考察2① 曲線上の点Pにおける法線の方程式を求める。② 同じ曲線上に点Pとは異なる点Qをとり,点Qの法線の方程式を求める。③ 2つの法線の交点Rの座標を求める。④ 点Qを点Pに限りなく近づけるとき,点Rが近づく点の座標を求める。⑤ 手順 ④ で求めた点をDとするとき,点Dを中心として曲線上の点Pにおいて曲線と接する円がかける。このとき,線分DPの長さを曲率半径という。15 一般道などのカーブに,右のような標識が設置されていることがある。標識に書かれている「100R=」とは何を表しているのだろうか。 実は,この「100R=」は,カーブを円で近似したときの円の半径を表しており,「曲率半径」とよばれている。曲率半径が大きいほどカーブは緩く,小さいほどカーブは急になる。5 一般に,曲線上の点Pにおける「曲率半径」は,次の手順で求められる。発展10138微分の応用例として,道路標識の曲率半径を取り上げました。数学C p.741章「ベクトル」数学Ⅲ p.1383章「微分の応用」 数学ⅠAⅡBⅢCの各章末に『活用』を設定し,数学でアプローチしやすい 物理現象や,身近で目にするものを中心に幅広い題材を取り上げています。教科書の『活用』と準拠問題集のベクトルを用いて,物理法則から物理現象を考察します。
元のページ ../index.html#3