さまざまな実践例・指導案をご紹介

実践事例:様々な表現活動を通して,気持ちを表現する

1 主題名

 ありがとうの気持ち <B-感謝>

2 教材名

 「がっこうにはね」(1年)

3 ねらい

 たくさんの人にお世話になっていることに気付き,感謝する心情を育てる。

4 ねらいとする価値

 低学年の児童は,身近な人たちに日々支えられながら生活している。児童はそれに気付くことで,ありがたさを実感できる。そこで,日頃お世話になっている身近な人たちに目を向け,その人たちからの思いに気付かせることで,心から感謝しようとする心情を育てたい。

5 展開の概要
学習活動の流れと主な発問など
1 学校にいる人について話合う。
2 教材「がっこうにはね」を読んで話合う。

○いろいろな人にお世話になっていると聞いて,そうたくんはどんなことを思ったでしょう。

◎そうたくんは,どのような気持ちからお世話になっている人に手紙を書きたくなったのでしょう。

3 自分の生活を振り返る。

○お手紙でありがとうを伝えたい人はだれですか。どんなことを伝えたいですか。

4 「わたしたちの道徳」P.84 ~ P.85を見て,感謝の気持ちを伝えたい思いをふくらませる。
留意点

◇学校にいる人たちがどのようなこと(仕事)をしているのかを問い,自分たちのために仕事をしてくれていることに気付くようにする。

◇登場人物に感情を移入して心情を語りやすくするために,主人公のペープサートを持って発言する。

◇ワークシートを使用する際は,時間を十分に確保する。また,文字と絵のどちらでも表現できるようにする。

6 指導の実際
(1)気持ちを分かりやすく表現する工夫

・発言で気持ちを伝える。[数名]

・そうたくんの気持ちを言いながら,動き(バンザイ,ジャンプなど)で表現する。[全員]

導入の発表で出てきた人を板書に残し,その人たちのことを心に置きながら考えていけるようにする。

・♡(そうたくんのきもち)に顔をかいて,気持ちを表現する。また,発表の手助けとなるようにする。

T「そうたくんのきもちがニコニコしているね。どんなことをおはなししているのかな?」

C「うれしいな。」

T「どんなことがうれしいのかな?」

C「たくさんのひとがいて,いろいろなことをおしえてもらえるからうれしいです。」

(2)ワークシートの活用

・板書のハート型カードに数名の児童が絵で気持ちを表現し,それを他の児童に見せながら発表する。その後,ワークシートを配布し全員で記入する。

C「やりたい!やりたい!」
(他の児童も板書のハート型カードをかきたがる。)

T「それでは,みんなでそうたくんの気持ちをかいてみましょう。
どんな気持ちなのか,後でお話で教えてね。
字でかけるようだったら,かいてみましょう。」

*絵でも文でも表現できるようにする。

(3)生活科との関連

・学校探検後,模造紙に校内の地図とそこで出会った人をかき,教室に掲示した。導入で学校にいる人を話合うときの手助けとなった。

・手紙を書きたいという気持ちが高まっているが,実際に書く場合は時間を十分に確保する必要がある。そのため,翌日に学校探検でお世話になった方々に手紙を書く時間を設けた。

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