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全国地理教育学会 第15回地理教育基礎巡検

テーマ 南千住・山谷・三ノ輪・吉原地域における地歴連携の視点も取り入れた地理教育基礎巡検
―江戸時代からの地域的変貌と現在の地域的特色を探る―
主催者(学校/団体名) 全国地理教育学会
開催日 2016年10月09日(日)
学校区分 小学校  中学校  高等学校  その他 
教科など 社会 地理  
開催地(都道府県) 東京都  
会場 集 合:JR常磐線南千住駅改札口 9:50(10:00出発)
    東京メトロ日比谷線南千住駅からは北口,
    つくばエクスプレス南千住駅からは地上改札が便利です。
解 散:東武伊勢崎線(スカイツリーライン)
    浅草駅南口広場前 16:00

主な内容
(時程・講師など)
全国地理教育学会巡検委員会では、教育現場の実践に寄与すべく、地域の理解を深めることを目的とした地理巡検を実施しています。この巡検は、学校教育において行われる「地理教育巡検」をより効果的に実施できるようにするための基礎的研究として行っている巡検で、「地理教育基礎巡検」とも称すべき性格を持つものであります。巡検委員会では、2007年11月から2010年5月まで実施してきた巡検(第1回~第7回)を、地理教育巡検と称してきましたが、本来の地理教育巡検(注:当学会ホームページ「ワンポイント巡検」http://jageoedu.jp/schedule1.htmlをご参照ください)と混同される恐れがあるため、新たに「地理教育基礎巡検」(略称、基礎巡検)という概念・用語に改めたうえで、第8回(2011年6月)から「地理教育基礎巡検」と称することにしました。そして、2012年2月から2015年10月まで実施してきた巡検(第9回~第14回)では、地歴連携の視点も取り入れてきました。
第15回地理教育基礎巡検は2016年10月9日(日)に東京都荒川区・台東区で「南千住・山谷・三ノ輪・吉原地域における地歴連携の視点も取り入れた地理教育基礎巡検―江戸時代からの地域的変貌と現在の地域的特色を探る―」をテーマに実施いたします。非地理プロパーの教員が地理の授業を担当されるときにも役立つ内容です。なお、詳細については、下記の「WORD形式」または「PDF形式」をごらんください。


主 旨:
 今回の巡検では,東京都荒川区から台東区にまたがる南千住・山谷・三ノ輪・吉原地域を巡る。地形的にはほとんどが海抜1.5~2mの隅田川の沖積平野の氾濫原もしくは三角州からなる低地で,起伏はほとんどみられない。この地域は,江戸期には基本的に田地であったが,日光街道や奥州街道裏道(現:金杉通り)が通じ,江戸の市街地の拡大とともに,江戸(特に浅草)の郊外地域を形成していった。江戸前期には日本堤・山谷堀が設けられ,日本橋より移転してきた遊郭「吉原」も設置された。また,江戸期の身分制度社会において蔑視されていた人々,および遊民や乞食のような「貧民」が多く住み着いた地域でもある。身分制度が廃止された明治以降の社会的混乱のなかで,東京市中にいわゆる「貧民街」が各地に形成され,なかでも南千住駅に近い山谷地区には巨大な「ドヤ街」が形成された。一方,明治から昭和初期には,陸上・水上交通網の整備等を背景に,紡績業などの大工場が進出し,市街地化が急速に進み,商店街も形成されていった。現在ではこのような地域的性格も大きく変わり,中高層建築物が目立つなど都市景観も大きく変貌し,平成以降に成立した再開発地区もみられる。そこで,本巡検では江戸時代以降の歴史的な視点も取り入れつつ,この地域における地域的特色とその変貌を考察する。

日 程:2016年10月9日(日)10:00~16:00

集 合:JR常磐線南千住駅改札口 9:50(10:00出発)
    東京メトロ日比谷線南千住駅からは北口,
    つくばエクスプレス南千住駅からは地上改札が便利です。
解 散:東武伊勢崎線(スカイツリーライン)浅草駅南口広場前 16:00

参加費:300円(資料代)

案 内:天野 秀彦(サレジオ学院中学校高等学校・非,本学会巡検委員会委員)

巡検の視点
(1)対象地域の自然環境と治水・利水対策
(2)対象地域の交通・輸送網の変化と連結
(3)江戸時代における対象地域の地域的特色
(4)明治・大正期における工業の発展と対象地域の市街地の拡大
(5)台東区山谷地区における変貌と現状
(6)荒川区三ノ輪地区における近隣住民の生活と商店街の形成
(7)台東区旧吉原遊郭における変貌と現状

巡検コース概要
 JR南千住駅 ⇒ 小塚原回向院 ⇒ 延命寺(小塚原処刑場跡) ⇒ 南千住駅南口歩道橋(隅田川貨物駅や荒川区汐入地区の再開発地区を眺める) ⇒ 山谷地区(泪橋・平賀源内墓所・山谷労働者福祉会館・城北福祉センター)⇒ 思川暗渠(台東区と荒川区との区境,明治通りなどを西進)⇒ 三ノ輪地区(浄閑寺・旧日本堤の北端・三ノ輪橋・三ノ輪橋商店街・目黄不動)⇒ 土手通り(日本堤跡)⇒吉原遊郭跡(見返り柳・大門跡・「おはぐろどぶ」と盛り土で構成された跡地の景観・吉原神社・車善七屋敷跡)⇒ 山谷堀公園(日本堤跡) ⇒ 都立浅草高等学校(弾左右衛門屋敷跡) ⇒ 今戸神社 ⇒ 本龍寺⇒ 待乳山聖天 ⇒ 花川戸地区(靴・祭事用具問屋街) ⇒ 東武浅草駅
 (コースについては,今後現地の事情等によって変更する場合があります。)


※本巡検終了後,反省会を兼ねた懇親会を予定しています。参加を申し込まれる方は,2016年9月30日(金)までに,巡検委員会のメールアドレス(E-Mail:junken@jageoedu.jp)に,(1)巡検のみ参加,(2)巡検・懇親会とも参加,を明記のうえご連絡ください。また,巡検に関する問合せも,同アドレスをご利用ください。会員・非会員,地理プロパー・非プロパーを問わず,ご参加をお待ちしております。なお,参加費は当日集めます。懇親会の会場は未定,費用は4,500円前後を予定しています。

URL:http://www.jageoedu.jp/library1.html
 
関連資料
PDF
event_information_8351_1.pdf

PDF
event_information_8351_2.docx

問い合わせ 全国地理教育学会巡検委員会
E-Mail:junken@jageoedu.jp
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